厄除面 みやげもんコレクション282 BRUTUS No.877
みやげもんコレクション 282厄除面
埼玉県/川口市
文 / 川端正吾
厄災に鋭くにらみを利かせる素盞嗚命の面。
約600年前の室町時代初期に創建されたと伝わる、埼玉県川口市の鎮守 氷川神社。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したことで知られる素盞嗚命(すさのおのみこと)をお祀(まつ)りする神社です。“邪”を裂き“魔”を祓(はら)う、という強力な霊力を持つ素盞嗚命にあやかり、厄除け、除災招福の御利益があるとされ、多くの参拝客が訪れています。
こちらの授与品として、古くから愛されているのが「厄除面」です。御祭神である素盞嗚命の迫力ある顔をモチーフにした張り子の面で、玄関や床の間などに祀り、家内安全のお守りとします。
そして、最近もう一つ、この神社に人気の授与品が増えました。それが現代美術家の横尾忠則氏によるデザインの御朱印帳。宮司と親交のあった横尾氏が神社に奉納したイラストを、御朱印帳にあしらっています。横尾氏の手によるインパクトある作品を、西陣織で表現したという、超豪華な逸品です。イラストを忠実に再現するために、細かな模様織りができる特別な機械を使って製作されているため、生産量が限られており、毎月15日にのみ、100冊限定で授与されています。
写真上/厄除面5,000円(鎮守 氷川神社☎048・252・5483)。写真中下/横尾氏のイラストをあしらった御朱印帳各2,500円(鎮守 氷川神社)。毎月15日には、朝から長蛇の列ができるほどの人気だ。
掲載:BRUTUS#877 (2018年9月15日号)
値段・問い合わせ先などは、発売当時のものです。