折り上げ守り みやげもんコレクション 252 BRUTUS No.847
みやげもんコレクション 252折り上げ守り
京都府/京都市
文 / 川端正吾
折り紙でできた働く女性たちの守り神。
京都の山科にある折上(おりがみ)稲荷神社は、伏見稲荷の奥の宮といわれ、伏見稲荷とともに最古の稲荷神社として知られる社です。江戸末期、孝明天皇が即位する際、仕える多くの女官たちが病気にかかってしまい、折上稲荷神社が祈祷を命ぜられました。すると、女官たちが次々に回復したことから「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」と評判を呼ぶようになります。天皇は、女官たちの今後の健康を祈り、「長命箸」を奉納しました。以来、“働く女性の守り神”として篤く信仰されています。
そんな折上稲荷神社の授与品がこちらの「きつね折り上げ守り」。「御利益は折り紙付き」という評判から生まれたお守りで、お稲荷さんの使いであるキツネを、一枚一枚神職の方が折り上げています。金と銀の折り上げ守りが通年授与されており、金は商売繁盛・金運・仕事運、銀は開運・良縁・災難除けの御利益が。また、2月の節分祭の2日間のみ授与される緑の折り上げ守りや、6月の稲荷祭の2日間のみに授与される赤い折り上げ守りなどもあり、コレクター心をくすぐります。6月3日・4日は、赤のお守りをぜひ!
写真上/きつね折り上げ守り1,200円(折上稲荷神社☎075・581・1834)。写真中/節分祭のおきつねは災難厄除けに。1,500円。写真下/稲荷祭のおきつねはすべての御利益が何倍にもなる。1,500円。
掲載:BRUTUS#847 (2017年6月1日号)
値段・問い合わせ先などは、発売当時のものです。