マガジンワールド

From Editors No. 175 フロム エディターズ

特集内容

LIVING VINTAGE
ヴィンテージ家具と、スタイルのある暮らし。

新しいものとヴィンテージをミックスさせて自分らしいスタイルを作るのは、ファッションでは今や、当たり前。インテリアの分野でも、高感度な人たちを中心に、同じことが起こりつつあるようです。現代のものにはない手触りと空気感をもつ古い家具をひとつ取り入れるだけで、不思議と空間が心地よくなってきます。

巻頭ではその参考に、ファッションブランド〈ミナ ペルホネン〉デザイナーの皆川 明さん、ヴィンテージショップ〈ジャンティーク〉オーナー内田斉&文郁さん、古道具〈タミゼ〉オーナー吉田昌太郎さんのプライベート空間を見せてもらいました。またニューヨークの〈エースホテル〉を手がけたヴィンテージ・ミックスの天才、ローマン&ウィリアムスの自邸も大公開。

人気ファッションブランド〈YAECA〉、〈トム ブラウン ニューヨーク〉のショップで買えるヴィンテージ家具、アレキサンダー・ジラルド、シャルロット・ペリアン、マシュー・マテゴ、フリゾ・クラマーなど、今、あえてヴィンテージで買いたいデザイナーとブランドリスト、日本のヴィンテージショップ35軒など、買うための情報も満載。

ヴィンテージ家具で、インテリアはもっと自由になれる! そのための、保存版を作りました。


 

Editor’s Voice

特集を終えて、今、私が欲しいヴィンテージ家具。

洋服同様、家具も古いものには、新しいものにはない魅力的な空気感があります。今回は、中でも特に美しいヴィンテージをいろいろと見る機会に恵まれ、そのせいで、そのもともと強い私の物欲にも火がつきまくってしまいました。なんだかただの欲しいものリストのようで恐縮ですが、今回の特集で特に欲しかった家具をご紹介します。詳細は本誌に。買えるものもありますよ!

1. 〈ジャンティーク〉内田さん自邸で見かけた、
きのこ椅子とリチャード・シュルツのテーブル

アメリカのマーケットで見つけたという、きのこのような形をした70年代の椅子は、「もともとはぬいぐるみのような生地が張られていた」ものに、内田さんが革をかぶせたもの。そのせいか、座り心地も抜群! 花のような形をしたミッドセンチュリーのデザイナー、リチャード・シュルツのテーブルは、線の細さが魅力。天板の枯れ具合もいいですねー。

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1. きのこ椅子とリチャード・シュルツのテーブル


2. 〈ミナ ペルホネン〉の保養所にある、
エリック・ホグランのシャンデリア

北欧を代表するガラス作家、エリック・ホグランの作品はラフな形、土着的な雰囲気に強く惹かれます。そのシャンデリアだなんて…!

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2. エリック・ホグランのシャンデリア


3. 新生〈LOEWE〉の2階に置かれた
ムラーノグラスの照明

イギリスを代表するデザイナー、ジョナサン・アンダーソンをクリエイティブ・ディレクターに迎え、様変わりしたLOEWE。その初めてのコンセプトショップが東京とミラノに誕生。店内に置かれている家具はジョナサン自身がイギリスのアンティークマーケットで買い付けたものだとか。ショップの脇を歩いていたら、この照明が目に入って中に飛び込んだほど、色、形、ともにとても好き。

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3. ムラーノグラスの照明


4. 建築家ノーマン・チャーナーの《チャーナーチェア》

インテリアスタイリストの川合将人さんが、デザイナーズヴィンテージにアフリカの家具を合わせた空間を提案してくれました。その中で使われていたのがこの椅子。すっとした佇まいと深いボルドーがとても印象的でした。ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの永久収蔵品にも認定されています。

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4.ノーマン・チャーナーの《チャーナーチェア》


5. ピエール・ジャンヌレの《アームチェア》

ピエール・ジャンヌレは建築家ル・コルビュジエの最も重要なパートナーであり、そこにシャルロット・ペリアンも加えて3人でLCシリーズなどの家具を作った、スイスの建築家。ラフな形のフレームとざっくりと編まれた籐、脚を組んで立つ人のような軽快な脚のバランスがとても好き。〈YAECA HOME STORE〉にあります。

作っていて非常に楽しかったけれど、なんとも悩ましい特集でした。今は買えなくても、覚えておいていつかは欲しい…!

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5. ピエール・ジャンヌレの《アームチェア》


特集担当編集/佐野香織
CASA BRUTUS No. 175

ヴィンテージ家具と、スタイルのある暮らし。

897円 — 2014.09.10電子版あり
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CASA BRUTUS No. 175 —『ヴィンテージ家具と、スタイルのある暮らし。』

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