マガジンワールド

ワモンアザラシの微笑み Editor’s Voice No.234

Editor’s Voice
ワモンアザラシの微笑み

表紙になった<海遊館>のアラレちゃんは、ちょっと天然というか、不思議ちゃん。一緒に暮らしているユキちゃんの、おまんじゅうみたいに丸くなる姿を撮影しようと水槽に張り付くこと3時間以上。新体感ゾーンの水槽はアクリルパネルが半分オープンになっていて、北極の海の寒さを直に、しっかりと感じることができます。肝心のユキちゃんは凍える私とカメラマンさんを不審がり、水中を素早く泳ぎ続け、なかなか近寄ってはくれません。

そんな中、ただ1頭、水槽の真ん中でぼーっと浮かんでいたり、底の方でゆらゆらしたり、疑岩とアクリルパネルの間に挟まったりしているのがアラレちゃん。カメラにもまったく動じず、3時間見飽きることのない、その動きと、なんともいえないあの微笑みに心をワシづかみにされること間違いありません。

 
casa234-ev-img01
ここがアラレちゃんの定位置。挟まり中。
casa234-ev-img02
しばし、ぼんやりと浮かび、たまにカメラ目線! 

2年ぶりの「動物園と水族館」特集。前回はランドスケープや空間のデザインなど、箱としての動物園と水族館の、こんな施設があるんだ!という驚きを紹介しました。今回はそれに加え、動物たち、特に「個」にも注目し、さらに興味を持ってもらえるよう、アラレちゃんのように名前や種類、年齢をできるだけ紹介しています。
掲載している50の動物園と水族館(プラス海外1水族館)は厳選に厳選を重ねたところで、どの園館も、どの動物たちも自信を持ってオススメできるコたちばかりです。実際に、会いに行ってみてください!

追記。個人的もう1度、見たい動物ベスト3(鳥類と海獣多め)

1.<釧路市動物園>の飯間裕子獣医師によるガイド「タンチョウ・レスキュー(ミニバックヤードツアー付き)」

北海道に生息する野生タンチョウのレスキューガイド。現在、タンチョウが置かれている状況についてのお話、病院設備や研究のための施設に感動しました。事故で断脚となり義足をつけたタンチョウを目前に見た美しさは忘れられません。月1回いずれかの日曜日11:45〜(45分程度)開催。
北海道ゾーンガイドもオススメ。野鳥の宝庫で、一生ぶんのさえずりを聞きました。

casa234-ev-img03b
展示中のタンチョウ、エムタツ。
casa234-ev-img03c
枝先に!野生のベニマシコ。


 

2.<名古屋港水族館> ベルーガの公開トレーニング

最近の私の推しはベルーガ。名古屋港水族館では水槽の上から間近で見られるのが特別感。苦手なジャンプをがんばっている姿や耳を疑うほどの大音量の鳴き声など、ベルーガたちが楽しみながらトレーニングしているのが伝わってきて、見ていておもしろいし、本当にかわいい。ちなみに、おしゃべりする<鴨川シーワールド>のベルーガ、ナックくんの超絶お利口具合も気になります。

casa234-ev-img04
楽しそうに泳ぐ姿が見られます。お魚をもらったり、体を撫でられて喜んでいるのが微笑ましい。
 

3.<那須どうぶつ王国> フリーフライト・バードパフォーマンスショー
自然に羽ばたいている鳥って美しい、と感じることができるショー。ワシやミミズク、オウムなど7種類もの鳥たちが、遥か遠くの丘の向こうから飛んでくる驚き! 何度見ても楽しめます。

casa234-ev-img05
ハクトウワシの大きさにもビックリ。
casa234-ev-img06
頭上スレスレを飛ぶダルマワシ。


写真/山口明(アラレ)、木寺紀雄(釧路市動物園)、永禮賢(ベルーガ)、井上佐由紀(那須どうぶつ王国)
 
担当編集・西川里枝
 
CASA BRUTUS No. 234

最新!動物園と水族館。

980円 — 2019.08.09電子版あり
試し読み購入定期購読 (13%OFF)
CASA BRUTUS No. 234 —『最新!動物園と水族館。』

紙版

定期購読/バックナンバー

デジタル版

詳しい購入方法は、各書店のサイトにてご確認ください。書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。