From Editors No. 189 フロム エディターズ
特集内容
TRAVEL FOR ARCHITECTURE LOVERS
ビックリ建築ツアー!
ザハ・ハディドやキールアーチという単語が普通に会話に出てくるなど、今や「現代建築」の話は、日本のお茶の間ではフツーのこととなりました。また、この秋、東京では巨匠フランク・ゲーリーの展覧会が2か所で同時開催。ゲーリー本人(86歳)も来日し、建築熱は最高潮に達しています。そこで今回はザハやゲーリーの作品を筆頭に世界のビックリな現代建築を大特集。この特集を片手に今こそ「驚き」にあふれる現代建築を巡る旅に出かけましょう!
NEW NATIONAL STADIUM
緊急特集〈新国立競技場〉は誰がつくるのか?
●15分でわかる年表付き、ここが問題の「肝」です
FRANK O. GEHRY
フランク・ゲーリーを知っていますか?
●分解、これがフランク・ゲーリーだ!
●建築家・田根剛が案内するゲーリー展の見方・楽しみ方。
●建築で町おこしの世界的ブーム「ビルバオ効果」を知っていますか?
●櫻井翔のケンチクを学ぶ旅スペシャル!フランク・ゲーリーに会いに行く。
●新名所〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉これが10の見どころです。
●LAにあるゲーリーのスタジオで本人を直撃インタビュ−。
●巨匠ゲーリーの本拠地、LA建築ガイド。
●ゲーリーの最新作〈フェイスブック本社〉公開!
COOL JAPAN ARCHITECTS
ニッポン最大の輸出品は「建築家」です。
●世界中のランドマークを日本人がデザインしています!
●日本人建築家が、世界中で活躍しています。
●藤本壮介&OMA重松象平。次世代を担う二人に聞いた、未来の建築。
●海へ、山へ、街へ! ニッポンの現代建築を見に行こう!
伊東豊雄、藤森照信、中村拓志etc…の最新作へ!
SUPER MODERN ARCHITECTURE IN THE WORLD
世界の「NEW現代建築」を巡る旅へ。
●ジョージア(旧グルジア)には、なぜビックリ建築が多いのか?
●スケールもアイデアもビッグな世界の現代建築へ!
●AppleからGoogle本社まで! これが未来をつくる次世代建築です。
Editor’s Voice
ビックリ建築王、ゲーリーが東京へやってきた!
1997年にオープンした〈ビルバオ・グッゲンハイム美術館〉は、今までみたことのないグニャグニャした建築のインパクトで、さびれた町をヨーロッパ随一の観光都市に変貌させました。それは「ビルバオ効果」と呼ばれ、今でも世界中で続いている「建築による町おこし」ブームのきっかけとなったのです。
実は『カーサ ブルータス』創刊号(1998年冬号)では、このビルバオで現地取材を敢行、グッゲンハイム美術館の見どころをサン・セバスチャンの美食と合わせ13ページに渡り特集しています。その創刊号から17年・・・ついに、そのビルバオを設計した張本人、巨匠ゲーリーをカーサで初めて特集することができました。いやいや、感無量です。
今年7月にはゲーリーの事務所を訪ねインタビューも行いました。そして10月には〈21_21DESIGN SIGHT〉と〈エスパス ルイ・ヴィトン東京〉での2つの展覧会のオープニングに合わせゲーリー本人が来日。この時は櫻井翔さんをインタビュアーに、ゲーリーを再び直撃し日本の建築好きの若者のためにありがたいメッセージまでいただきました(ぜひ本誌をご覧ください!)。
数十年ぶりに来日したゲーリー。来日3日目のこの櫻井さんのインタビューの朝から体調がすぐれなかったそうで、櫻井さんが午前中に行ったインタビューを最後に公に姿を現しませんでした(その晩のLVMHグループ社長兼CEOのベルナール・アルノー氏主催のディナーにも欠席、日曜に予定されていた講演会もキャンセルに・・・)。で、なんと予定を一日早めて帰国してしまったそうです・・・まあ、ご高齢ということもあり仕方がないですよね。
ですが、LAと東京で2回行ったゲーリーへのインタビューは映像にも収めています。これは近々、カーサのウェブ版casabrutus.comで公開していきたいと思っています。講演会はキャンセルになってしまいましたが、ぜひカメラに向かい話をしているゲーリーの姿を、映像でもご堪能ください。