ブルータス - BRUTUS | みやげもん | 129 踊り雀/東京

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みやげもんコレクション 129
踊り雀
東京都/台東区
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#724 (2012年2月1日号)
幼い頃からの習慣は歳を取っても直らない。踊り続ける雀のごとく。

「雀百まで踊り忘れず」という諺があります。“雀は死ぬまで踊るように飛び跳ねることをやめないように、幼い時に身についた習慣は歳を取っても直らない”という意味のこの諺にちなんで作られた人形が「踊り雀」です。東京を代表する土人形である今戸焼の一つで、浅草に残る唯一の工房〈今戸焼 白井〉にて作られています。

この人形は、数多く伝わる今戸焼人形の中でも「元型」と呼ばれる、型をとるための原型が残っている唯一の作品。たいていは型のみが残されているか、古い人形から型抜きして型を復元したものがほとんどで、江戸時代の原型人形が残っているのはとても珍しいのです。

現在作られているのは「藤」の着物を着ている雀の人形(写真上・右端)。竹柄の着物を着た雀は現在試作中の新作、桜と菊はまだ発売の予定のない参考商品です。

諺通り、華やかで可愛らしい、年の初めから雀のように足取りが軽やかになりそうなみやげもんですね。長年染みついた様々な悪癖も、今年は少しは可愛らしくなってくれますようにと、新年に願いつつ。

写真右から/招き猫、子だぬき、羽織狐、子守兎。豊富な種類の愛嬌ある表情をした人形が魅力の今戸焼。写真上/踊り雀 価格未定。●今戸焼 白井/東京都台東区今戸1-2-18 Tel: 03・3872・5277。