みやげもんコレクション 076
仙台張子
宮城県/仙台市
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#671 (2009年10月1日号)

政宗公のお膝元より福を連れてきてくれる小さな張子の雀。
仙台といえば、独眼竜・伊達政宗公のお膝元。伊達家の家紋「竹に雀」にちなんだみやげもんが、今回ご紹介する仙台張子の雀です。
仙台張子は江戸の天保年間の頃、伊達藩士であった松川豊之進が始めたといわれる、170年以上の長い歴史を持つ張子細工。かつては藩内の下級武士の内職として盛んに作られていました。現在は、〈本郷だるま屋〉10代目の本郷久孝・尚子夫妻が作り続けています。この仙台張子で最も代表的なものは、「松川だるま」と呼ばれる豪華絢爛なだるまでしょう(写真下右)。胴体には恵比寿様や大黒様が乗った宝船があしらわれ、眉は描いたものではなく、毛が植えられており、とてもユニークな表情をしています。ほかにも、あの日本三駒のひとつ、三春駒のルーツともなった「黒馬」など、役者には事欠きません。
そんなみやげもんのスターたちが揃うなか、いぶし銀の魅力を放つ雀の張子を今回は大抜擢。ちょっとモダンなたたずまいですし、小ぶりなので飾りやすく、とてもオススメです。地元では福を連れてきてくれる縁起物として親しまれています。
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写真右/ずらりと並んだ松川だるま。サイズによって微妙に描かれる模様が違っている。写真左/乾燥させ、塗装を待つ雀たち。雀の張子800円。●本郷だるま屋/宮城県仙台市青葉区柏木1-3-7。 |
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