みやげもんコレクション 080
金目だるま
神奈川県/平塚市
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#675 (2009年12月1日号)

まぶしすぎる視線と威厳に溢れるおヒゲで、より一層の御利益を。
神奈川県平塚市に伝わる140年もの歴史を持つ「相州だるま」。細かく描かれた金色の筆模様が特徴の華やかな印象のだるまさんですが、なかでもひときわゴージャスなのが今回ご紹介する「金目だるま」という伝統的な型。ピカピカ光る目の正体は、よーく磨かれた真鍮板。100年以上も使われている木型で真鍮板をお椀状に打ち出し、目に貼り付けています。こんなにもまぶしすぎる視線で見守ってもらえたら、極上の御利益をいただけそうですよね。目が金色になった理由もそこにあるようで、ほかのだるまと競い合う中で、だるまの命である目を金色にして、群を抜く御利益がある姿を目指したのではないか、と言われています。さらに、眉やヒゲにはフサフサの長い毛が植えられ、威厳もたっぷり。このヒゲはカツラなどに使われている髢を植え込んでいます。
「相州だるま」は、昔は厚木や小田原でも作られていましたが、現在は平塚市内の3軒の工房のみ。今回ご紹介した「金目だるま」は本家長嶋だるま店のもので、膠で溶いた染料を使った伝統的な着色を行う、日本でも数少ないだるま専門店です。
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右/天然素材にこだわった伝統技法を守り続ける4代目兄弟、長嶋成行さん、覚志さん。左/真鍮板を叩く木型。上/金目だるま6号4,800円(要電話注文)。●本家長嶋だるま店 Tel: 0463・55・2829。 |
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