ブルータス - BRUTUS | みやげもん | 092 滝宮天満宮の木鷽/香川

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みやげもんコレクション 092
滝宮天満宮の鷽(うそ)
香川県/綾歌郡
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#687 (2010年6月15日号)
四国の天満宮からやってきた、“未知との遭遇”。

 これまで、福岡の太宰府天満宮や東京の亀戸天満宮など「木鷽」は何度かご紹介してきました。今回は初の四国からの木鷽「滝宮天満宮の木鷽」です。西日本の木鷽らしく、「削りかけ」と呼ばれる技法で木に切り込みを入れてカールさせてあります。太宰府天満宮のものは、翼のように横に大きく広がりながらカールしていましたが、滝宮天満宮の木鷽はカーラーを巻くオバチャンのごとく縦に列をなしてクルクル巻きに。そして、顔を覆い尽くさんばかりの深紅のくちばしと、その下から生えたひょろ長い足。かなりアバンギャルドな解釈で「鷽」という鳥のフォルムを木彫りに落とし込んだお姿は、まるで異界からの使者のようです。


 こちらの木鷽は毎年4月24日に行われる鷽かえ神事の日のみに授与されます。当日は、「讃岐名物 うそかえまつり 音も名高き 滝宮 サァーサ かえましょ〜♪(抜粋)」という鷽かえ唄にあわせて、参拝客同士が木鷽を交換します。木鷽には番号が振られており、当たり番号の書いてある木鷽を持っていた人には、天満宮からお祝いの品がいただけます。

崇敬会と神職の方が4ヵ月以上前から1つ1つ手作りで作られる滝宮天満宮の木鷽。神事当日には1,000体が3回に分けて授与され、参拝者の長蛇の列が出来る。1体700円。●滝宮天満宮Tel: 087・876・0199。