From Editors No. 182 フロム エディターズ
特集内容
新しいライフスタイルはいつだってアメリカからやってくる!
メイド・インUSAカタログ 2015
日本の『Whole Earth Catalog』ともいわれ、ライフスタイルのバイブルとなった『made in USA catalog 』が生まれて今年が40周年です。当時はまだ、アップルもGoogleもパタゴニアもありませんでしたが、誌面を余すところなく埋め尽くしたアメリカのプロダクトはサブカルチャーそのものでした。
あれから40年、いまもアメリカで生まれたMade in USAブランドが世界中を魅了しています。サードウェイブコーヒーからテスラの電気自動車、トム・ブラウンのスーツ……。理想の暮らしを実現してくれるとびきりのmade in USAブランド大事典が完成しました。
●BEST HIT USA 人気フードショップの行列はアメリカからやって来ます。
●AMERICAN HOME 理想のライフスタイルが実現するアメリカンブランド
●FURNITURE ミッドセンチュリーだけじゃないアメリカの名作家具。
●KITCHEN & TABLE 質実剛健のキッチンウェアとカラフルなテーブルウェア
●OUTDOOR 山・海・ストリート いつだってアウトドアはUSAさ!
●San Francisco FOOD CULTURE サンフランシスコ・フードカルチャー
●GADGET デジタルガジェットはみんなシリコンバレーから発信されます。
●I ♡ USA アメリカに魅了された「俺の、私のアメリカン」
●FASHION Mode in USA catalog 2015
●TRAVEL カリフォルニア最新トラベルガイド!
Editor’s Voice
1975年に発行された『Made in U.S.A catalog』の目次の抜粋です。巻頭をを飾った「男が着るアメリカの服」はトラディショナルの象徴としてのブルックスブラザーズでした。それに続いて紹介されていたのはリーバイス501でした。表紙から「これでもか!」というばかりにモノ、モノ、モノ。アイテムも節操がないくらいに、ネルシャツ、ウェスタンブーツ、ダウンジャケット、斧、絵具、バーボン……、とあるわあるわの物量作戦でした。「アメリカってすげーな!」と当時の若者はかなりのカルチャーショックをうけたワケです。おまけに「メールオーダーでアメリカ製品を取り寄せよう」という親切なのか不親切なのかもわからない、突き放した企画もあったりしました。それもそのはず、掲載されたアイテムの多くが日本では入手困難だったんです。カタログ雑誌というカテゴリーもなかった時代のでしたから、あのアメリカのインパクトは超弩級でした。
あれから40年。いまはアメリカのプロダクトのほとんどが日本で手に入ります。とはいえ、いまも変わらないことはアメリカのサブカルチャーはモノが語り、モノはガレージから生まれるということです。アメリカの底力ですね。