From Editors No. 194 フロム エディターズ
特集内容
The Best Hotels in Japan
日本の宿ベスト50
2020年の東京五輪を睨み、日本全国で新たな宿が開業しています。
3月には伊勢志摩に日本で2軒目のアマンリゾーツ<アマネム>がオープン!
地方都市には、その土地の食べ物を地産地消できるオーベルジュや、
築100年以上の古民家を改装した一棟貸しの宿などが続々誕生しています。
宿の選び方、過ごし方が、一昔前とは変わってきている今、
泊まるべき宿・ホテルはどこでしょうか? カーサがベストな宿50軒をセレクトしました。
●今、一番泊まりたい! アマンの最新リゾートがオープン。<アマネム>
●沖縄の原風景を楽しむプライベートヴィラ。<ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ>
●湖畔の高級リゾートで味わう「グランピング」体験。<星のや富士>
●400年の歴史をもつ城下町全体がホテルに! <篠山城下町ホテル NIPPONIA>
●箱根、軽井沢、東京、尾道・・・今行くべきホテルレストランBEST5軒。
●ニッポンの風情が味わえる「癒しの宿」へ。
●カーサの猫村さんが行く古民家ステイの旅。
広島:尾道<湊のやど>&兵庫:竹田<竹田城 城下町ホテルEN>
●佐賀、岩手、長崎、茨城、徳島・・・日本全国「癒しの宿」でしたい10のこと。
●東京・大阪 有名建築家・デザイナーが設計したホテルのバーへ。
●これからどうなる!? 新ホテル情報、噂話。
●京都、金沢、葉山、伊豆高原、沖縄・・・今泊まるべきは宿はどこ?
{第二特集}
三宅一生とデザイン。
Editor’s Voice
今一番体験すべき日本のホテル!?
NEWアマン恐るべし。
で、実際に行ってきました<アマネム>。それも日帰りで…。カメラマンを始め撮影スタッフは実際に泊まってみなければアマンの良さはわからないでしょう、とアマネムに2泊し撮影に挑んだのですが、私は日程を確保できたのがなんとか一日のみ。仕方なく電車を乗り継ぎ日帰り視察となりました。所要時間は、都内の自宅を出てからアマネムまで片道4時間半、往復なんと9時間・・・。
まずJR東京駅~名古屋まで新幹線で1時間半、名古屋~最寄りの鵜方駅まで近鉄特急で2時間強。そこから車で15分です。
最初この近鉄線「鵜方駅」に着いた時は、駅前にこれといったものが何もなく、「え、こんなところに本当にアマンがあるの???」といった感じでした。が、送迎のレクサスがやってきて、それに乗り込んだ途端にアマンワールドが始まりました(レクサスの内装はアマンが特別注文した上品なベージュ系にまとめた空間になっていて、思わず目がハートになります)。
ちなみに私が訪れたのは、オープンからちょうど1週間経った3月8日。スタッフに聞いたところ、この時点で3組の宿泊客がヘリコプターでこのホテルを訪れたそうです(アマネムの敷地内にはヘリポートがあり、ヘリなら中部国際空港セントレアから25分!)
ヘリはさすがに使えないのですが、でも電車で往復9時間かけ見に行った甲斐があるほど、アマネムは素晴らしかったです。
何といっても、全室に温泉完備! ウエルカムレセプションにはなんと「女将」が出迎えてくれます。海が見える屋外のロングプールは温水で一年中泳げるし(アマンの代名詞、水平線にプールが溶け込むインフィニティーエッジあり)、森側のスパ棟に併設されたサーマル・スプリングと呼ばれるプール(今回のカーサの表紙はここです)には温泉が引かれ、温かくゴージャスこの上ない雰囲気です。そしてバリのアマヌサを皮切りに数々のアマン建築を手掛ける建築家、ケリー・ヒルによる上品かつラグジュアリーな客室空間やレストラン棟・・・。どこにいても鳥のさえずりが聞こえ、至福の時間を過ごすことができます。
最後に、このアマネムに関するアドバイスをひとつ。
アマネムの敷地入口にはゲートがあり、宿泊客だけしかこのホテルには入れません。なので、ロビーだけ見たいとか、レストランだけ利用したいと思って現地に行ってみても、残念ながらゲートで丁重にお断りされてしまいます。私の友人・知人がすでに2組入れず・・・なのでご注意を。