椅子特集、登場頻度ランキングBEST 6。 Editor’s Voice No.210
Editor’s Voice
椅子特集、登場頻度ランキングBEST 6。
世の中に椅子の決定本は2冊存在します。1冊目は1997年にシャーロット&ピーター・フィールよって出版された『1000 Chairs』。表紙はヴェルナー・パントン《パントンチェア》。2冊目は手前味噌ながら『Casa BRUTUS』2003年1月号「超・椅子特集」。表紙はエーロ・アアルニオ《ポニーチェア》の海洋堂によるフィギュア(2009年に『超・椅子大全!』としてMOOK化)。どちらも2000年前後に巻き起こったデザインブームに火を付けた金字塔です。名作椅子について知りたければ、はっきり言ってこの2冊で充分でしょう。あれから40年…ではなく十数年、椅子について語るとき僕の語ることは残されているのか。その回答が本誌の特集です。すなわち、過去に評価が決定づけられた名作にとらわれることなく、今、リアルに流行っている椅子を調査してみようと言うことでした。その結果のひとつとして、ここでは特集で取材した方々のコレクションに登場頻度が高かったデザイナーBEST 6を発表します(このランキングは本誌未収録)。はっ、誰それ? みたいな名前も多いかも知れませんが、Casa BRUTUS調べではこれらデザイナーの椅子が確実に流行っていると言えそうです。
1位:ピエール・ガーリッシュ=10脚
1位:シャルロット・ペリアン=10脚
3位:ピエール・ジャンヌレ=9脚
4位:ジャン・プルーヴェ=8脚
5位:チャールズ&レイ・イームズ=7脚
6位:フリソ・クラマー=3脚
6位:ハンス・コレー=3脚
特集担当編集/西尾洋一