今、老舗温泉巡りが熱い! 特集内容 No.214
今、老舗温泉巡りが熱い!
「草津」と「道後」って、どんなイメージですか? なんか古めの、ひなびた温泉街? って思いませんでしたか?
実は今、老舗温泉巡りがブームです。今回取材したこの2エリアも、数年前からデザイン改革に取り組んだ結果、特に若い旅行者が急増。売り上げも10%以上回復しました。とくに、一人旅が増えているのだそうです。
草津がはじめたのは、建築での改革。町長を中心に、建築家の北山孝二郎、〈北山創造研究所〉の北山孝雄、〈グラフィクスアンドデザイニング〉の相羽高徳が立ちあがり、街の中心にある最大の源泉〈湯畑〉周辺を整備して、人が回遊しやすい街に。岡本太郎がデザインした湯畑がライトアップされる様子や、「湯もみ」で有名な〈熱乃湯〉が新しくなるなど、写真を撮りたいスポットが満載になりました。
そして道後が取り組んだのは、アート。2014年からはじまったアートイベントが好評で、2018年3月からは4年ぶりの大祭「道後オンセナート2018」が開かれます。祖父江慎がデザインした《部屋本 坊ちやん》は、入り口のドアからトイレ、空気清浄機まで、『坊ちゃん』の文字が敷き詰められたお部屋。この部屋、寝やすいのか!? ということは置いておいて、ユニークなプロジェクトなのでぜひ見ておきたいですよね。もちろん泊まらなくても見学できます。
気づいたらもう師走、温泉に行きたい時期ですね。次の旅先候補に、こんな+αの魅力を持った温泉を加えてみてはいかがでしょうか?
特集担当 真田奈奈