整える、はつながっている。 From Editors No. 39
From Editors 1
整える、はつながっている。
今月号は、2015年1月号に引き続き「整える」がテーマです。今年こそキッチンを、クローゼットを、本棚を、ひいては部屋全体を整えたいと思いつつ、なかなか手を付けられずに早半月以上過ぎ……。その気満々ながら実現しにくいという点では、整理整頓とダイエットは似ているのかもしれません(どちらも女性誌のテーマになりやすいという点でもね)。毎回、取材させていただくお宅で思うのは、散らかし盛りの子供がいようと、収納が少なかろうと、溢れんばかりのモノに囲まれていようと、「整っている」印象の部屋はあるんだなぁということ。今回、そんなお宅の特徴をいくつか見つけました。
まず第一に、部屋に上がる前のエントランスから好印象であること。一戸建てでもマンションでも、入口までのアプローチや玄関先がじつに気持ちのいいことになっているのです。風水でも出入り口は大切なポイントだと言いますから、ここが気持ちいい具合になっていると、その先もなんだか居心地のいい空間になるのかもしれません。
そして、食を大切にしているということ。取材に伺ったお宅で出していただくお茶やお茶請けのおいしいこと! 鉄瓶で湧かした湯で入れたハーブティの柔らかな味わい、「知り合いの畑で穫れた」という蒸かし芋のほっこりした甘さ、丁寧に暮らすってこういうことなんだろうなぁと、しみじみしてしまいました。
部屋が整うと気持ちも体も整う。そうすると暮らしそのものが整ってくるのかもしれません。部屋と心と体、すべてはつながっているのですから。2017年は始まったばかりです。今年こそ!
岩下祐子(本誌編集部)