2度にわたって花の特集を制作してきた本誌ですが、今回は満を持して緑のある暮らしも訪ねてみました。ジャングルのように観葉植物が奔放に育つ部屋、お気に入りのオブジェと多肉植物を併せてディスプレイしたサンルーム、雑草をも愛でる畑……どの生活も植物への愛に満ちていました。取材を通して印象的だったのは、取材相手の皆さんが元気で、表情も生き生きとしていたこと。明るくて風通しのよい、植物にとって理想的な環境で生活をすることが、暮らす人にもいい影響を及ぼすのだと実感しました。
私もまた植物愛好家のひとり。週末の朝、ベランダでひとつひとつの鉢の様子をチェックしながら水やりをするだけですが、自然の風を感じられ、季節の移り変わりにも敏感になります。目をかけていた鉢に花が付くと本当に嬉しいですし、突然とんでもなく枝が伸びたりして驚くことも多いです。不規則な生活が続いても「週末の朝に必ず水やりをする！」と決めることで、休みの日の朝をダラダラと寝過ごしてしまうこともなくなりました。植物を部屋に迎え入れれば生活が整う、かもしれません。初心者の方も、この一冊を読んでぜひチャレンジしてみてください。