心地よい朝の始まりは、充実の疲労感と共に。 From Editors No. 42
From Editors 2
心地よい朝の始まりは、充実の疲労感と共に。
最新号の特集は「心地よい、朝のすごし方」。みんなの朝の習慣、朝食の楽しみ、朝を共にする日用品……など、様々な視点から、“ベターモーニング”を考えてみました。詳しくは、是非本誌をご覧いただきたいのですが、ここで印象的だった撮影の話を少々。
3月の三連休の、よく晴れた日の朝のこと。
フォトグラファーの柏田テツヲさんと一緒に、都内の公園に出掛けました。目的は、愛犬と朝の散歩をする皆さんのスナップを撮影させてもらうこと。朝の始まりに、春の陽射しを全身で浴びる。その隣に、時折こちらを見つめてくる愛犬がいれば、これほど心地よいこともないのではないか、ということで、朝の散歩スナップは始まりました。
自らは犬を飼っていないフォトグラファーと編集(ともに男子。しかも夜型)。「こんな早い時間に散歩している人いるかな?」「もう少し遅い時間かもしれないですね」などと話しながら、日の出間もない公園に到着すると、既に犬と散歩をする大勢の方の姿が。園内に咲く花々を見ながらのんびりと散歩を楽しんでいる人、ドッグランで気持ち良さそうに走り回る愛犬を見つめる人、一緒にフリスビーをして遊んでいる人、愛犬とともに軽快にランニングをする人……、実に様々な朝の時間を楽しんでいる人々がいて、そしてとてもたくさんの犬種と出合うことができました。印象的だったのは、撮影にご協力いただいたほとんどの方が「愛犬がいることで規則正しく、1日を有意義に過ごすことができる」と言っていたこと。普段、朝の公園を訪れることがあまりない僕に、“ベターモーニング”の大切さを教えてくれる貴重な体験となりました。
元来は犬好きのため夢中になってスナップをしているうちに、気づけば太陽が昇りきる時間。ふとケータイの万歩計の機能を見ると、午前中だけで15キロも歩いていました。その瞬間に訪れた心地よい疲労感。「これも“ベターモーニング”だよね」と、充実感を携えて公園を後にしたのでした。