新入社員、想いがあふれて書ききれません。 From Editors No. 45
From Editors 1
新入社員、想いがあふれて書ききれません。
読者のみなさん、はじめまして。アンド プレミアム編集部の松﨑です。どうぞよろしくお願いします。新卒でこの4月に入社し、初めての担当号がこの猫特集です。
書き始めてさっそくですが、この「from editors」という場所に書くことは、ちょっと気恥ずかしいですね。自分たちの作ったものについて、その思い出を書き残したり、「この企画はいいですよー」と自分たちから書いたりするのは、なんだかくすぐったい感じがします。
とはいえ、書きたいことがないわけではありません。初めてやった仕事、ましてそれが世に出ていくというのですから、それは、もう、嬉しいに決まっていて。同期に、先輩に、友達に、親に、お世話になった人に「初めての担当号、どうだった?」と聞かれれば、自然と言葉はあふれます。だって初めてなんですから、あらゆることが新鮮で、目にしたものは何でも話したいわけです。
たとえば、表紙の猫であるチャイ坊の撮影のこと。周りを和ませながらかっこいい写真を次々に撮影していく、フォトグラファー・伊藤徹也さんのプロとしての姿。床に寝そべってチャイ坊と目線を合わせたり、カメラを遠隔操作しながらそーっと撮影したりして、いい写真を撮るためのあらゆる工夫を目の当たりにしました。
たとえば、猫好きのクリエイター4人による「偏愛飼い主座談会」のこと。4人のすさまじい猫愛と息の合ったかけ合いのおかげで、話は楽しく進みました。が、「猫を飼うまでに決めた覚悟」についての話題では、4人が真剣な面持ちに。当時の悩みや不安についてそれぞれ語りながらも、その合間にしみじみとした表情が見て取られ、「勇気を出して猫を飼ってよかった」と心から思っていることが伝わりました。
たとえば、『ほぼ日刊イトイ新聞』の犬猫SNSアプリ〈ドコノコ〉とのコラボ企画、「〈ドコノコ〉と一緒に、猫の習性を学びました」の制作のこと。実は僕、この3月まで大学に通いながら『ほぼ日』で働いておりまして、この企画は古巣の皆さんとの仕事になったわけです。卒業して間もないですが、「ついに社会人になったかあ」「さっそくちょっと太った?」なんて「ほぼ日」の皆さんにイジられつつ、慣れたメンバーとやりとりしながらページ作り。ドコノコチームの皆さんの多大なご協力もあり、かわいい猫たちの写真と面白い知識の詰まったページになりました。自信を持って「いいものが出来た」と言える仕上がりです。
たとえば……っと、長くなってしまいましたね。ダメだ、書ききれません。とにかく、僕にとって初めての担当号である、という特別な想いも詰まっていますが、そんな個人的な思い入れを差し引いても、いい本になったと思います。1人でも多くの読者のもとに届いてほしいですー!