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「ふだんの食卓」に思うこと。 From Editors No. 46

From Editors 2

「ふだんの食卓」に思うこと。

 

みなさんは普段、料理を作っていますか? 私はほぼ毎日、料理を作ります。朝ごはんとお弁当、夕食作りも出勤前の仕事です。調子よく進む日があれば、時間がなくておざなりになるときや、完成目前の失敗に思わず肩を落とすことも。料理の出来も心情も日々いろいろですが、折にふれて思い出すのは、その昔に出合った「台所仕事は祈りである」という料理家・辰巳芳子さんの言葉です。だしをひき、皮をむき、刻み、その細ごまとした仕事のひとつひとつが、その日食物をいただくことへの感謝と食する家族のすこやかさを思う祈りである、そんな話だったと思います。心にずんと落ちました。そして、手間をかけられる日だけでなく、時短でささっと済ませる日でも、自分なりの思いを込めてキッチンに向かうことはできるし、向かい続けたいな、と。

今回の取材でも、おいしい料理に感じ入りつつ、ご家族の喜ぶ顔を励みにトントンと手を動かす姿や、その時季ならではの旬の恵みをふるまう姿に触れ、それぞれの「ふだんの食卓」に込められた祈りや願いを感じました。愛情と知恵の詰まったレシピを参考に、すこしずつ腕もあげたいなと思う今日この頃です。

 
(井狩由貴/本誌編集部)
 
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シャキッとした食感のコールラビを千切りに。内田真美さんのキッチンにて。


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ふだんの食卓、器と料理。

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アンド プレミアム No. 46 —『ふだんの食卓、器と料理。』

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