もっと心の鎮まる参拝を。 From Editors No. 50
From Editors 1
もっと心の鎮まる参拝を。
ひと目見て「素敵だな」と感じるモノに出合ったとき、その背景にストーリーがあれば、もっとそのモノに惹かれてしまう。どこで、誰が作っていて、どんな想いを込めているのか。物語はいまや、モノにとって重要な価値のひとつだと思います。
神社やお寺においても、その法則は同じです。寺社の境内に足を踏み入れて、「素敵だな」と感じながら、参拝をして、おみくじを引いて帰る。もちろんそれでもいいのだけれど、神社やお寺には必ずと言っていいほど、由緒や伝説が。これを知ることで、もっとその寺社に惹かれてしまうのです。
寺社が造られたきっかけ、祀られている神様や設置されている仏像のこと。お祭りや各種行事の由来。建造物ひとつひとつにも、きちんと建てられている理由があります。ご利益やおみくじ、お守りやお札などには、そもそもどんな意味があるのか。知れば知るほど、寺社への参拝は充実してきます。
この特集では、そんな素朴な疑問に答えられるよう、神社とお寺の基本的な知識について解説したページを作りました。これを読んだ読者の皆さんが、今までよりも神社やお寺に心惹かれて、もっと心の鎮まる参拝ができることを願います。そして、よいお年をお過ごしください。
(松崎彬人/本誌編集部)