マガジンワールド

過不足のない、心地いい空間。 From Editors No. 55

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過不足のない、心地いい空間。

 

今回の『&Premium』はキッチン道具特集。
キッチンは、デザインも道具も見た目と使いやすさのバランスが大切、と言葉では分かっていても、“便利”と“好み”の両立を実践するのはなかなか難しいもの。栃木の相馬さん夫妻の古い日本家屋のキッチンには、どこか気持ちのいい空気が流れていました。本当に必要なものだけを選び、キッチン台もD.I.Yで棚を継ぎ足して、不便を改善したり。便利を求めるのではなく、不便があったら改善してちょうどいい空間を作るというのが相馬さん夫妻のスタイル。話を聞いていくうちに便利かどうかも大切だけど、自分の好きなものや居心地のよさを優先して不便なことがあったら考える、それでいいんだと気がついて、スーッと力が抜けていきました。過不足のない空間が理想のキッチンなのかもしれませんね。物選びは「使っていて楽しいものを選ぶのが一番」という妻の紀恵さんの言葉にも目から鱗。家の中で、もっとも道具が多く、仕事場とも言えるキッチンは、暮らしと密接に関わる場所だからこそ、その人らしさが表れるもの。私はキッチンにデザインも使いやすさもと、たくさんを求めて欲張りすぎていたのかも。取材から戻って使っていなかった道具や小物を整理したら、なんだかキッチンに立つ時間が前よりも楽しくなったような気がします(本当に!)。すこし窮屈な我が家のキッチンにも変化が現れる日も近いかもしれません。

(三栖かおる/本誌編集部)
 
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コンロの前に立って、手を伸ばせばすぐにフライパンや鍋に手が届く。小さな空間に手作りの便利があふれていて感動しました。キッチンの全景を本誌(P68~)で紹介しているのでぜひチェックしてみて下さい。掃除道具も使っていて気持ちがいいという理由でミニほうきを。自分が気に入ったものだと出したままでも気にならないそう。


アンド プレミアム No. 55

料理好きたちの、キッチンと道具。

835円 — 2018.05.19電子版あり
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アンド プレミアム No. 55 —『料理好きたちの、キッチンと道具。』

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