From Editors No. 33 フロム エディターズ 1
From Editors 1
ノスタルジーと、記憶の手触り
2015年9月号の音楽と旅の特集テーマは、「心を穏やかにする」でした。今年は「ノスタルジック」をテーマに、再び旅と音楽を取り上げた一冊をつくってみました。
他の感情もすべてそうだと思いますが、「ノスタルジー」ほど個人の感覚に因るものはないんじゃないかと思います。ある人にとっては過去の体験かもしれないし、また別の人にとっては夢の中の出来事かもしれない。その感情は記憶と想像が入り交じり、匂いや体温みたいなものが付随するのかもしれない。ということで、個人的なノスタルジーについて考えてみると、誰と一緒だったとか、どんな音がしていたとか、そのときどんな思いを抱えていたとか、そんなことがフラッシュバックします。01「Zero To Sixty In Five」は、当時乗っていたルノー・サンクのカーステでヘビロテしていました。伝説のサーフビデオ『Free Ride』の主題曲。02「ノーサイド」は、雪山バイトしていた大学時代の甘酸っぱい思い出の曲。ラグビー部の男の子と付き合っていたわけじゃないけど。03「Love Theme」は、ご存知、映画『ブレードランナー』の愛のテーマ。じつは映画を観ていなかったのですが、この曲に出合って気持ちがざわめき、慌ててブルーレイでチェック。ハリソン・フォードもいいけど、ルドガー・ハウアーのダンディズムにノスタルジーを感じたりなんかして。
他の感情もすべてそうだと思いますが、「ノスタルジー」ほど個人の感覚に因るものはないんじゃないかと思います。ある人にとっては過去の体験かもしれないし、また別の人にとっては夢の中の出来事かもしれない。その感情は記憶と想像が入り交じり、匂いや体温みたいなものが付随するのかもしれない。ということで、個人的なノスタルジーについて考えてみると、誰と一緒だったとか、どんな音がしていたとか、そのときどんな思いを抱えていたとか、そんなことがフラッシュバックします。01「Zero To Sixty In Five」は、当時乗っていたルノー・サンクのカーステでヘビロテしていました。伝説のサーフビデオ『Free Ride』の主題曲。02「ノーサイド」は、雪山バイトしていた大学時代の甘酸っぱい思い出の曲。ラグビー部の男の子と付き合っていたわけじゃないけど。03「Love Theme」は、ご存知、映画『ブレードランナー』の愛のテーマ。じつは映画を観ていなかったのですが、この曲に出合って気持ちがざわめき、慌ててブルーレイでチェック。ハリソン・フォードもいいけど、ルドガー・ハウアーのダンディズムにノスタルジーを感じたりなんかして。
岩下祐子(本誌編集部)