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京都の夏は夜。 From Editors No. 56

From Editors 1

京都の夏は夜。

 

春はあけぼの、夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて…。「暮らすように旅する」というテーマの京都特集を作るにあたり参考にしたのは、千年以上むかしの京都に暮らしベターライフを送った、あの大先輩の言葉でした。時を経た今でも、その感性はさすがだなと思うわけです。日中は暑さが厳しい盆地の京都も、夜は涼しくなり、散歩や外で飲む一杯の心地いいこと。夏の京都は、夜を楽しまないともったいないわけです。

そう、夏はまさにこれから。この京都特集では、朝と昼だけでなく、夜の過ごし方についても充実させています。一日を締めくくる一杯を愛してやまない私は、主に飲む&食べる企画を担当。観光客向けではない、地元の人が通う店を求めて、深夜まで碁盤の目を彷徨ったところ、いい夜時間を過ごせる店を沢山発見しました。

なかでも個人的にヒットしたのが、ザ・昭和な雰囲気が漂う「四富会館」や、朝6時まで営業している中華屋「マルシン飯店」。京都=はんなりした店一辺倒かと思いきや、京都にこんなディープスポットがあるなんて…と、新鮮な驚きでした。(「マルシン飯店」名物、餃子と天津飯は睡眠時間を削ってでも、ぜひ!)

&Premium初となる京都特集を終えて感じたのは、この街はガイドブックに載っているような名所を巡るだけじゃもったいないということ。きれいな湧き水に触れたり、普段着のおやつを味わったり、美しい器を買ったり…。日常をちょっと幸せにしてくれる場所が、この街には本当にたくさんあるのです。心地よい時間を過ごしに、ぜひこの夏、京都へ。

(田中紀子/本誌編集部)
 
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23:00、ディープな夜の入り口にて。四条富小路にある「四富会館」は、昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気。本誌で紹介しているワインバー『たすく』(p.41)のほか、超本気のタイ料理が食べられる『奈落』など、クオリティの高い店が多いのも魅力です。意外に、一見さんお断りの店はほとんどないとか。


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