マガジンワールド

自分の生き方を作ってくれた人。 From Editors No. 58

From Editors 1

自分の生き方を作ってくれた人。

 

「この人の生き方が好きだ」と言える人はいますか。その人の作品に触れるのはもちろん、言葉を追ったり、暮らしていた場所を訪れてみたり。ウィキペディアに載っているようなことだけではなくて、その人が下した決断のひとつひとつや、人となりを形成する細かなエピソードまで知りたくなり、また、自分の考え方や所作まで影響を与えてくれた人が。

ライフスタイル誌を作る編集者っぽくないかもしれませんが、私が「この人の生き方が好き」と言えるほどにその存在を追ってきたのは、任天堂の元社長で、2015年に亡くなった岩田聡さんです。2画面の「ニンテンドーDS」や、リモコンを使って遊ぶ「Wii」など、ゲームの新しいたのしみを作り出した人として世に知られていますが、彼の生き方を象徴するような言葉があります。2005年、世界各国からゲーム開発者が集まるカンファレンスで基調講演を行った際、その最後のひと言です。

“On my business card, I am a corporate president. In my mind, I am a game developer. But in my heart, I am a gamer. ”(名刺の上では、私は企業の社長です。頭の中では、自分をゲーム開発者だと考えています。ですが心の中では、私はゲーマーです。)

どんなに立派なビジネスマンになっても、同時に純粋なユーザーとしての心を忘れずにゲームを作り続けた彼の姿勢。自分が仕事で悩んだときや苦しい時期にあるとき、彼の言葉から、作り手としてあるべき姿勢を何度も教えてもらっています。

この特集の巻頭では、いま各界で活躍している27人の女性に「生き方を尊敬する人」について聞きました。どの方も熱量あり、自分の生き方に重ねながら話してくれました。「生き方」という壮大なテーマを扱う特集、のっけから濃いページで始まりますので、ぜひお手に取ってみてください。

(松崎彬人/本誌編集部)
 
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自分の人生の3分の1が雑誌、もう3分の1がゲームで出来ているとしたら、残りの3分の1はラジオです。フリーアナウンサーの赤江珠緒さんの取材で、毎日耳にしている放送の現場であるTBSラジオを訪れたことは、今年で1番の思い出になりました。


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素敵な人になるために、どう生きるか。

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