あまい香りに、愉悦を感じる。 From Editors No. 62
From Editors 1
あまい香りに、愉悦を感じる。
今回の特集は「日本のお菓子」。皆さんにとってお菓子はどんな存在ですか? 私にとっては、持っているだけで安心できるお守りのような、ささやかでも確実に幸福感のある存在です。 まやかしなのか科学的根拠があるのかはわからないけれど「あー、くたびれた」と思った時に、お菓子を一口頬張れば、ほっとして、安心します。気持ちの奥を緩めてくれるような不思議な力がある気がします。
お菓子は、選んで買うところからすでに楽しい。だからこそ、自分で作る過程も楽しいはず。今回は、坂田阿希子さんと小堀紀代美さんに手作りお菓子の楽しみ方も教えてもらってます。「お菓子を焼いている時の甘い香りがとても幸せなの」とおっしゃるお二人。顔いっぱいに幸せそうで、お菓子の魅力って尽きないなあ、と感じました。お菓子を焼いて、ちょっとだけ特別なおやつ時間を楽しむのもよし、お世話になっている大好きな人たちに贈るもよし。 お菓子の力を借りながら上手にひと休みして、年末年始の忙しく過ぎていく日々を穏やかに過ごしたいものですね。
(三栖かおる/本誌編集部)

