ミラノデザインウィーク報告2017 特集内容 No.208
ミラノデザインウィーク報告2017
ミラノデザインウィークは年に一度、4月に開催される世界最大のデザインのお祭りです。家具の新作をここでだけ発表するブランドも多数あり、世界中から多くのデザイナー、バイヤー、ジャーナリストが集まって、いつもは静かなミラノの街も大盛り上がり。
カーサ ブルータスは今年もこのイベントを詳細レポートします。
今年特に印象的だったのは、
フォルマファンタズマ、マイケル・アナスタシアデス、ガムフラテーシ、ディモーレスタジオ…
数年前にはほとんど名前を聞くことのなかった若手デザイナーたちの活躍がめざましかったこと。
詩的でノーブルな近年のデザイントレンドを牽引する彼らが、トレンドのその先を見せてくれました。
歴史的建造物を効果的に使い、新作やコンセプトをダイナミックに見せる刺激的なインスタレーションもサローネの醍醐味。
今年は〈パナソニック〉が京都の若手職人集団〈GO ON〉とコラボレーションし、
〈ブレラ美術アカデミー〉地下の真っ暗い空間で
“Electronics Meets Crafts:”をテーマに、クラフト家電のプロトタイプを発表。
空間の重みや湿度を感じつつ、触る、聞く、など五感をフルに使って家電を”感じる”展示に各国ジャーナリストが喝采を送りました。
〈エルメス〉に〈ルイ・ヴィトン〉、〈ロエベ〉などファッションブランドの展示も、年々規模を増しているように感じます。
インテリアスタイリスト長山智美の「デザイン狩人」、デザインジャーナリスト土田貴宏の「東京デザインジャーナル」番外編もお楽しみに!
特集担当/佐野香織