瀬戸内でアートの旅、再び。 Editor’s Voice No.233
Editor’s Voice
瀬戸内でアートの旅、再び。
昨年に続き、取材で瀬戸内の直島、豊島、女木島などを訪れました。2度目の瀬戸内アートの旅なので、もう高松港のフェリー乗り場では迷子になりません(笑)こちらが高速艇で、あちらは大型フェリー、こちらは直島行きで、あちらは女木島行きなど、慌てることなく乗り場に直行。瀬戸内国際芸術祭会期中、会期外で船の便数が変わるなど、さらなる旅のトラップもありましたが、取材は無事に終了しました。
直島の地中美術館も再び取材させていただきました。昨年から地中美術館を鑑賞するには事前にオンラインによる予約が必要となっていて、この夏はもう予約できない日程が出る可能性もありますが、やはりアートの旅としてこの美術館を紹介しなければ、瀬戸内の魅力を伝えることはできないと思い……。
地中美術館へのアプローチにある「地中の庭」の美しい木々や花々、瀬戸内の強い日差し。その庭に少し佇むだけで、太陽や雲の動きとともに目の前の風景が刻々と変化していくのを感じることができます。そして、安藤忠雄設計による館内に入り、コンクリート打ち放しに囲まれた空間から光の溢れた吹き抜けへ移動すると、光に対してより敏感になっていくのが分かり、クライマックスのモネ「睡蓮」との対面へと続きます。
このアート体験の取材には、欅坂46の平手友梨奈さんが参加してくれました。平手さんにはさらに、直島の新作、The Naoshima Plan 2019「水」や、女木島の「島の中の小さなお店」プロジェクト、豊島の「ウミトタ」、小豆島の「ジョルジュ・ギャラリー」などにも一緒に訪れてもらいました。平手さんとともに巡った瀬戸内のアートな夏の旅を、ぜひとも最新号の誌面で体験してください。