ごあいさつ 2014年7月19日 From Editors
ごあいさつ
2014年7月19日 From Editors
あつい、あつい。
誰かと顔を合わせても、メールの挨拶も、
まず口をついてでるのはこの言葉。
(言っても涼しくなるわけではないのに)
私の住む東京の下町では、
あちこちに夏祭り専用の掲示板が立ち
(時期になるとトンカン組み立てられる)
家々には神輿連合渡御の貼紙が。
いよいよ、夏本番が近づいてきました。
そんななか、
新しいクウネルも発売となりました。
テーマは「庭のよろこび」です。
芽吹きの春。新緑の5月。
そして、雨を過ごすたびに
大きく季節は移ろい、
たっぷりと栄養を蓄えた大地で、
力強くのびやかに育まれる緑。
美しい夏の庭で
植物を慈しむ人々に会いに行きました。
初夏、バラ香る季節に訪ねたのは
みどりの王国・イギリスです。
「世界一のプランツウーマン」と
讃えられるベス・チャトーの庭、
映画監督のデレク・ジャーマンが
「ぼうぼうのパラダイス」と表現した
グレート・ディクスターのガーデン……。
元修道院のバラ園、彫刻家の庭、
都会のコミュニティー・ガーデンなど、
さまざまな庭をめぐりながら、
人はなぜ庭をつくるのか、
そのよろこびについて考えてみました。
日本では、無農薬で花を育てる
橋本力男さんを三重県に訪ねました。
自然のままに育てた花々の、力強さ、美しさ。
「植物のホンネ」というコラムでは、
人間の側からではなく、
植物の立場から世の中を眺めてみました。
青い花が少ない理由は?
都会のスキマで育つ植物は、
いわゆる”ど根性”にあらず? などなど。
庭や街中の緑を見る目が、
今までと少し変わるかもしれませんよ。
そして、食いしんぼうの向きには、
「夏のお酒と小さなおつまみ」をどうぞ。
料理家の冷水三希子さんはじめ
いずれもお酒好きなお三方が、
夏のおつまみを教えてくれました。
ほろ酔いでも作れそうな、簡単なものばかり。
ぜひお試しください。
最後にもうひとつお知らせを。
編集部ではただいま、
人気連載「私たちのお弁当」をまとめ、
あらたな取材を加えた
3冊目のお弁当本を作成中です。
60名近くのみなさんの
心のこもったお弁当がずらり。
9月末には店頭に並ぶ予定です。
発売まで少し時間がありますが、
こちらもぜひ、お楽しみに。
戸田 史