ごあいさつ 2014年10月20日 From Editors
ごあいさつ
2014年10月20日 From Editors
大きな台風が通り過ぎ、
からりと気持ちのよい
秋晴れの日が続いています。
先日、クウネル編集部に小包がひとつ届きました。
送ってくださったのは、ただいま発売中のクウネルの本
『明日も 私たちのお弁当』にご登場いただいた
和歌山にお住まいの方でした。
冷蔵便の包みをあけると、ずらり、梅づくし。
ご家族で丹精した梅でこしらえた梅干しやジャム、お酒。
そして、きな粉をまぶしたおむすびが5つ。
きゅっとちいさめの三角にむすばれた上品なたたずまい。
透明プラスチックの容器にパチンと輪ゴムがかけてあり、
手書きのメッセージが挟んでありました。
「温かいお茶と一緒に召し上がってください。
やっぱりおにぎりにはしょっぱい梅干しが一番です」。
そう、甘いきな粉をまとっていても、おはぎにあらず。
ぱくりと頬張った先に待ち構えていたのは、
昔ながらの塩気のきいた梅干しです。
この甘辛が何ともクセになりそうな組み合わせで
編集部員一同、おいしくいただいたのでした。
おむすびひとつとっても、
大きさ、かたち、具、包むもの、
その組み合わせは実にさまざま。
そういえば、以前訪ねたとあるお宅では
砂糖醤油味の卵焼きを具にした海苔おむすびが定番だったっけ。
食後にほうじ茶を飲みながら、
そんなことを思い出した午後のひとときでした。
来月発売のクウネルは、人それぞれの「家庭の味」をはじめ、
おいしいものにまつわる記事が盛りだくさんとなる予定。
料理上手を訪ねて、各地に取材へ飛び回っているところです。
どうぞお楽しみに。
2014年10月20日
戸田 史