ごあいさつ 2014年4月20日 From Editors
ごあいさつ
2014年4月20日 From Editors
桜前線は北へとかけあがり、
気持ちのよい季節となりました。
東京の桜が満開を迎えた頃、
北陸は富山へと、取材に出かけました。
はちきれんばかりに膨らんだ桜の蕾。
土手のあちこちから土筆や蓬が顔を出し、
春霞の向こうには美しい立山連峰が。
訪ねた家の台所にずらりと並んだ食材は、
富山湾に春を告げる白えびやほたるいか。
家の畑で摘んだばかりの、
蕪や小松菜などの菜の花もありました。
白えびはスパイシーなフリットに、
ほたるいかはにんにくと塩で炒め煮にして、
レモンをきゅっと。
茹でた菜の花とのほろ苦いコンビが、
なんともたまらない味わい。
にぎやかで心浮き立つ、春の食卓となりました。
クウネルの発売まで、あと1ヶ月。
次号は久しぶりの台所特集です。
編集部員は台所刑事(デカ)に変身し、
さまざまな家の台所におじゃまして、
図々しくも引き出しの中まで拝見しながら
その工夫とアイデアを取材してきました。
日本のあちらこちら(フィンランドも少し)の
料理上手の台所を巡った1冊、
ただいま鋭意制作中です。
どうぞおたのしみに。
2014年4月20日
戸田 史