“ひとり”は、とっておきの贅沢。 From Editors No. 78
From Editors 1
“ひとり”は、とっておきの贅沢。
“ひとりの時間”というと、皆さんは真っ先に何をイメージしますか。“孤独や寂しさ”でしょうか。それとも“楽しみ”でしょうか? 私がパッと浮かんだ言葉は”とっておきの贅沢”でした。
今回、「私の、ひとりの時間の楽しみ方」という巻頭企画で総勢30名もの方々にひとりの時間をどのように作り、楽しんでいるのかを伺ったのですが、三者三様、誰一人として同じ回答はなくて。本当にさまざまな楽しみ方を教えてくれました。(ぜひ、本誌をじっくり読んでみてくださいね。)中でも、ハッとさせられた言葉が。とある精神科医の方に取材をしたところ「ひとりの時間を楽しめるということは、心が圧倒的な孤独にさらされていないということ。自分だけの時間を楽しめているということは、とてもありがたいことなんです」と。
そうか、私がひとりの時間をとっておきの贅沢だと感じられたのは、周りの友人や家族、同僚のおかげなのだなあ……。普段誰かと会って、さまざまな刺激をもらっているからこそ、自分と向き合う時間が特別に感じられる。最近は、人と会う機会も減り、家にいる時間も増えたせいか、よりそのことを実感しています。
そして、せっかくなら周りの人に日頃の感謝でも伝えてみようと思い、夜寝る前に手紙を書き始めました。文通なんて小学生以来ですが(!)。ひとりの時間は誰にも邪魔されない、無限の宇宙のよう。何だって出来るとワクワクしませんか。本誌にはきっと、皆さんのひとり時間を充実させてくれるヒントがたくさん詰まっています。4月20日発売です、ぜひ。
原田妙(本誌編集部)