これからの服選び、もの選び。それを考えるきっかけに。 From Editors No. 83
From Editors 1
これからの服選び、もの選び。それを考えるきっかけに。
上質な素材、丁寧でしっかりとした縫製、確かな耐久性、環境への配慮……etc。創刊以来、アンドプレミアムが大切にしてきた“つくりのいいもの”について考えたときに思い浮かぶ基準はさまざまです。そして、それは普遍的な価値観であるように思います。
その一方で、誰もが予期せぬ出来事が世界を大きく変え、これまでの日常が当たり前じゃなくなった今、「じゃあ、どんな“つくりのいいもの”と一緒にこれから暮らしていきたいか」と聞いてみたら、それぞれのスタンスや考え方が垣間見られて興味深いのでは? そんな思いからスタートしたのが巻頭の企画「これからの、私の服選び、もの選び」。8人のクリエイターの方々に、いま改めて選びたい“つくりのいいもの”について、話を聞きました。
いま、このタイミングだから、今までとは異なる視点をもの選びに反映している方もいれば、これまでの思いや考えを改めて大切だと感じている方もいたり。それぞれの視点の面白さはぜひ本誌をご覧いただきたいのですが、この企画を通して「自分だったらどんなもの選ぶかなぁ」ということも漠然と考えていました。
個人的には、“ステイホーム”で自宅で過ごす時間が増えたこともあってか、服はこれまで以上に快適性を重視するようになったし(肌触りのいいTシャツをたくさん買った)、座り心地のいい椅子に買い換えたい、見ているだけで気分のあがる美しいティーポットでお茶を淹れたい、観葉植物を植え替えるイケてる鉢がほしいなど、手の届く範囲の暮らしを整えるアイテムに、より興味が高まったような気がしています。今まで何にでも目移りしてしまっていたけど、本当に必要なものと、よく考えたら不要だったものがよく分かったここ数ヶ月だったなとも。
この一冊から、これからの服選び、もの選びのヒントを、見つけていただけたら嬉しいです。