もっと軽やかに、思いを込めた贈り物を。 From Editors No. 73
From Editors 2
もっと軽やかに、思いを込めた贈り物を。
贈り物上手な方々に“ありがとうの心遣い”について教わって作った、今回のブックインブック。取材した皆さんはとても軽やかに、日常的に贈り物をしていました。贈り物をするということは、感謝の気持ちをきちんと伝えているということ。自分はどうだろう?と振り返ってみると、何を贈るべきかに悩みすぎて結局お渡しできず、気持ちを伝えそびれたこともあったな……と反省。
取材を通して、日常のちょっとしたギフトは調味料一本やハンドクリームといった、贈る側も贈られる側も気楽なものがよいと判明。そこに手書きのメモを添えるなどちょっと工夫をすることで、より気持ちが伝わる贈り物になるのです。
さて取材時には、皆さんから素敵な手土産をいただくこともありました。マナーデザイナーの岩下宣子さんの手土産は、“のし”に「ほんの気持ちです」の一言が添えられていてほっこり。形式的なイメージしかなかった“のし”がとてもチャーミングなものに感じました。また〈コンジェ ペイエ アデュー トリステス〉プレスの山野内裕紀子さんは、取材の終わり際に「寒くなって風邪が流行ってきているから、蜂蜜をどうぞ」と、スタッフにそっと小瓶を配ってくれるという優しさが沁みました……。いつか真似したいと思います。
今年も残すところあとわずか。ぜひ本誌を参考にして、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝えてみるのはいかがでしょうか。
田中紀子(本誌編集部)