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施設も生き物たちもグッドデザインです! Editor’s Voice No.209

Editor’s Voice
施設も生き物たちもグッドデザインです!

なぜカーサが動物園と水族館特集? と思う方もいるかもしれませんが、動物園と水族館も美術館や博物館と同じく、展示するモノを美しく見せ、訪れた人にとって忘れられない体験を演出する、デザインの工夫に溢れた場所です。

ただ、美術館などと違って、展示するのは生き物であり、そこは生命が暮らす場でもあります。娯楽施設であると共に、教育や種の保存という役割も持った動物園と水族館。そのバランスをいかに上手くとって、動物たちが暮らしやすい環境を作りながら来園者が楽しめる仕掛けを作っていくのか、どうスムーズに学びへと繋げていくのか、試行錯誤を重ねて作り上げられています。

今号では、ランドスケープデザイン、空間デザイン、水槽の設計、生き物との出会い方の演出、動物本来の行動を引き出す工夫、ふれあいの方法など、「なるほど!」なアイデアが詰まった国内外の動物園&水族館をご紹介しています。いままで何気なく訪れていた動物園&水族館も、“デザイン”という視点が加わると、またひと味違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

とはいえ、やっぱり動物園や水族館に行く第一の目的は、愛らしい生き物たち。パンダ、カワウソ、ペンギン、キツネ、キリン、イルカなどなど、悶絶必至のキュートな動物写真も満載です。「なんでこうなった!?」という不思議なカタチ、生態の生物が大好きな私が特に感動したのは、常時50種以上のクラゲが展示されている〈鶴岡市立加茂水族館〉。飼育員の方々による手書き説明ボードや、驚きと笑いで来館者がどよめく給餌解説も楽しく、自然が作り出した驚異のデザインに、ただただ、ため息。センス・オブ・ワンダー覚醒間違いなしの水族館です!

岬に建つクラゲの楽園〈鶴岡市立加茂水族館〉。外観の曲面は”波間に漂うクラゲ”をイメージしているそう。
岬に建つクラゲの楽園〈鶴岡市立加茂水族館〉。外観の曲面は”波間に漂うクラゲ”をイメージしているそう。
シンカイウリクラゲは、「櫛板」という体表の透明な板が光を反射して、泳ぐ時に七色に輝く!
シンカイウリクラゲは、「櫛板」という体表の透明な板が光を反射して、泳ぐ時に七色に輝く!


ミズクラゲがふわふわ浮遊する様子は、水中なのに、なぜか宇宙を思わせる。
ミズクラゲがふわふわ浮遊する様子は、水中なのに、なぜか宇宙を思わせる。
飼育員さんによる手書き説明ボードが、かわいくて分かりやすい!
飼育員さんによる手書き説明ボードが、かわいくて分かりやすい!


特集担当編集/中山さんご
CASA BRUTUS No. 209

動物園と水族館。

980円 — 2017.07.10電子版あり
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CASA BRUTUS No. 209 —『動物園と水族館。』

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