ごあいさつ 2014年7月18日 From Editors
ごあいさつ
2015年7月18日 From Editors
のろのろ台風が日本に居座っています。
これが通り過ぎたら、きっと夏本番。
あついあつい季節がやってきますね。
今号のクウネルは「ようこそ、夏の家へ」。
すうっと風が通り抜ける心地よい家が登場する、おたく訪問の特集です。
緑あふれる森のそば、築百年以上の古い家に暮らす家族、
倉庫街のビルを自分たちで改装し続けているカップル、
自宅の1階に骨董の店をかまえ、
子育てと家事も担うお父さんの家づくり、
東京の下町の一軒家を、緑あふれるアトリエ兼住まいにしたご夫婦。
などなど、紹介しているのは6つの街に暮らす6つの家族のお話。
それぞれの方が薦めてくれた、おいしいものや好きな風景など、
ちいさな「わが街案内」もついています。
作家の吉本由美さんによるおたく訪問記「なぞの子、隆太郎」は、
ボサノバギター奏者の高砂隆太郎さんの住まいについてのお話。
ボロボロだった小屋をほぼ自力で改装、増築して、
ものは極力持たず、ちいさくて慎ましい、でもとびきり豊かな
「王国」をつくりあげている高砂さんの姿に、
自分にとって、暮らしの要は何だろう、と考えさせられます。
伊藤まさこさんに教わったのは、
家での時間を気持ちよくするちいさなヒント。
きれいに片付いた部屋はあたりまえ。
大切なのは、そこで過ごす自分自身がととのっているかどうか。
当たり前のようで、うっかり忘れているこの事実にハッとします。
さて。
家と自分自身がすっきりととのったら、
次はやっぱり、おいしいものです。
夕方5時をすぎたらビールが飲みたくなるという
岡尾美代子さんと一緒にクラフトビールを飲みに行き、
長尾智子さんには、おつまみにもおかずにもなる、
簡単でとびきりおいしい酒の肴を教わりました。
女性が切り盛りする餃子の店をレポートした「女子と餃子」など、
くいしんぼう(と飲み助さん)の向きにも楽しんでいただける1冊です。
ぜひ、お手にとってみてください。
戸田 史