マガジンワールド

ごあいさつ 2013年9月20日 From Editors

 

クウネル最新号が発売となりました。

表紙は、
苔むした大木の根元にある小さなドアらしきもの。

ああ、ついに見つけてしまいました。
小さな人のおうちを……。

そのドアを爪の先でトントン! とするがごとく、
ページをめくってみてください。
とくべつな光に包まれたアイルランドの風景が広がります。

日本人が道端の石ころや木や風に神を感じるように、
アイルランドの人も自然のさまざまに妖精の存在を感じて生きています。
けれど、彼らの妖精は、羽のはえた儚げで美しい存在とは別のもの。
つきあいかたも、けっこう慎重にせねばなりません。

おっと、この先は本誌にて。
ダブリンから西海岸のスライゴへ、そしてアラン島へ。
妖精をめぐる旅は続き、そこに人が口にする物語のはじまりがあることにあなたも気づくはずです。

妖精の物語を読み終えたなら、すこし現実(?)へ戻りましょうか。
9月はやはりおしゃれを楽しみたい季節です。
スタイリストの井伊百合子さんがふだんから「おしゃれだな」と感じている人を訪ねて、お話を聞きました。もちろんその方のおしゃれも具体的に紹介していますが、それは決して画一的なものではない、自分から湧き出てくるもの。そんな思いを強くしました。

おなかもすく季節ですね。
キミコさんが作るスイートポテトはおいしいよ、という噂を人づてに聞いたことから始まった、みるからにおなかが鳴りそうな企画もあります。
題して「おいもさんは網をくぐるとおいしくなる」。
おいしくなるその理由は? ちゃんとそれがあるんですね。
それも本誌にて(イケズ)。

さらにさらに。
これは本誌ではないのですが、クウネルでもおなじみ、スタイリストの伊藤まさこさんの本が発売となります。

『あたまからつま先まで ザ・まさこスタイル』。

まさこさんの春夏秋冬、季節ごとのお気に入りコーディネートを全公開。ウソ偽りのないおしゃれ哲学を披露していただきました。
ワードローブや靴、小物の紹介はもちろん、肌のお手入れのこと、収納のこと、下着のことまでつつみ隠さず、おとこまえに。

1冊まるごと、まさこさんのおしゃれについておしゃべりした本といってもいいかもしれません。聞き手はやはり本誌でおなじみ鈴木るみこさん。
ちょこちょこイケズな質問をしては、真実をひきだしていきます。

伊藤まさこさんの、あたまからつま先までぴかぴかのつるつる、の理由はどんなところにあるのか?

9月30日に書店に並びます。
ぜひご一読ください。

2013年9月20日

太田祐子

クウネル No. 63

哲学ある住まい。

713円 — 2013.07.20
試し読み購入定期購読 (24%OFF)
クウネル No. 63 —『哲学ある住まい。』

紙版

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