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家庭菜園は、案ずるより植えるが易し! From Editors No.946

From EditorsNo.946 フロム エディターズ

家庭菜園は、
案ずるより植えるが易し!

田舎育ちなもので、子どもの頃から畑や田んぼは身近なところにありました。母親が運転する車に乗りながら、「あの畑、何が植わっていると思う?」と、よく当てっこをしたものです。収穫期を過ぎて畑で放っておかれた野菜にはかわいい花が咲くことも(それを思い出して今回「野菜の花。」という企画ができました)、サトイモの葉っぱがものすごく大きいことも(たぶん想像より大きいので調べてみてください)、そうやって日常のなかで知りました。祖母も園芸好きで、縁側の向こうには野菜や果物のプランターが、駐車場の裏には小さな畑があったので、トマト、ナス、ゴーヤ、みょうが、ブルーベリー、バジル、チャイブ……と、毎年色々な野菜や果物、ハーブがワサワサ育っていたのでした。さっきまで茎についていたトウモロコシを茹でて食べる、なんて当時はふつうで、むしろ「庭でとれたやつ、虫がいるから嫌だな~」ぐらいに思っていましたが、今、当時の自分に言ってやりたい。それめちゃくちゃ贅沢だからな!そして今では都心のスーパーで売れ残ってしまった野菜の味も知り、菜園のある暮らしのすばらしさを再認識した私が担当したブックインブックが「美味しい菜園の作り方。」です。ベランダ・庭・室内と3つの場所で菜園を作るためのハウツーを、造園家の齋藤太一さん、園芸家の藤田智さんに教えてもらいました。最初、「道具もいろいろ必要だろうし、気を付けることも多そうだなあ」と身構えていた私に、お2人の「そんなに難しく考えなくて大丈夫ですよ。道具も、まあ、手があれば大体なんとかなります」という有難いお言葉が。さらに、菜園のビジュアルをスタイリッシュにするためのポイントや、作物を健康的に育てるためのコツなどを授かり、すっかりやる気になって、イタリアンパセリの苗を買ってみました。ベランダに置いて毎日様子を見ていますが、今のところ順調。もっと育って収穫できたらサラダにしようか、パスタに入れようか、それともソースにして肉にかけるか……と、レシピを検索してみたり、あれこれ考えたりする時間も楽しいです。昨今、自宅で過ごす時間が増えた人も多いかと思います。自分で作った作物を自分で食べる喜びを、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと、思ったより難しくないはずです。

●鴨志田早紀(本誌担当編集)
BRUTUS 946号:From Editors
ブックインブックの表紙、中面で使用した、阿部伸二さんのイラスト。可愛い!
BRUTUS 946号:From Editors
ブックインに登場してくれた、先生2人。ありがとうございました!