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コジコジが私たちに教えてくれること。 From Editors No.945

From EditorsNo.945 フロム エディターズ

コジコジが私たちに教えてくれること。

いつも迷うのが表紙をどうするか。ある日、一緒にこの特集を担当しているO君から「コジコジはどうですか」と提案があり、「そ、それだ!」と激しく同意し、早速さくらももこさんの事務所にお願いしたところ、掲載をご快諾いただき今回の表紙となりました。

ちなみに私がさくらももこさんの作品を知ったのは「りぼん」に「ちびまる子ちゃん」の連載が始まったころ(妹がいた私は「ジャンプ派」でもなく「サンデー派」でもなく「りぼん派」でした)。まる子は素直で辛辣で無邪気でずるくて強くて優しくて涙もろい。今思うと、人って複雑で多面的で、一人一人みんな違う。そんなことを教えてくれました。その世界観はより純化され、「コジコジ」へ引き継がれていったように思います。今回久しぶりに読み直したのですが、コジコジが全然出てこない回もあったりして、誰が主人公とか脇役とか誰がすごいとかすごくないとか、普段私たちが絡め取られている何かから、きっぱりと離れた世界が広がっていました。誰も見下げないし、誰も見上げないコジコジ。その姿勢は私たちに大きな示唆を与えてくれます。

●斉藤和義(本誌担当編集)
BRUTUS 945号:From Editors
「まとめない、やさしさ」(P46~47)では、BRUTUSでもおなじみのライター・九龍ジョーさんと障害者文化論を専門とする文学者・荒井裕樹さんのお二人に「短く、わかりやすく」のキャッチフレーズ社会からはこぼれおちるものや「まとめないこと」の豊かさについて話してもらいました。対談を聞いていて「大切なことは弱く小さな声で発せられる。それに耳を傾けられるか」という話があり、誌面のお二人の発言で大事な部分はあえて小さい字(!)にしてみました。


ブルータス No. 945

やさしい気持ち。

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ブルータス No. 945 —『やさしい気持ち。』

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