もしも食わず嫌いを克服できるビデオ屋があったら。 Special Contents BRUTUS No.859
Special Contents もしも食わず嫌いを克服できるビデオ屋があったら。
あれこれ理由をつけては映画を見逃す人は、名作を見逃す確率が高いそうです。ここは“食わず嫌い”も考えを改めるビデオ屋さん。映画を褒めさせたら右に出る者はいない店員、キノ・イグルーの有坂塁がみなさんの悩みに真摯にお答えします。
白黒アレルギー
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白黒映画って聞くだけで眠たくなるんです…。
ボクサーの半生を描いた『レイジング・ブル』はリングへと向かう主人公の姿をワンカットで撮った冒頭から一気に引き込まれますよ。動きもダイナミックで眠くなっている暇はない。スコセッシ&デ・ニーロのタッグ作の頂点!
マッチョ系
![bu859-sp-02](https://img.magazineworld.jp/2017/11/10152352/bu859-sp-02-768x768.jpg)
なぜそこまで筋肉を強調する?
中途半端な主張だと逆に鼻につくもの。そこで、マッスルを強調した人しか登場しない『300〈スリーハンドレッド〉』を。優に1,000人を数える筋肉のダイナミズムに揉まれましょう。
恋愛ゲーム
![bu859-sp-03](https://img.magazineworld.jp/2017/11/10152353/bu859-sp-03-768x768.jpg)
ラブコメの空気感に引いてしまいます。
『10日間で男を上手にフル方法』は、男女が互いに騙し合っているという設定が絶妙。今や演技派となったマシュー・マコノヒーの若かりしコミカルな姿が見られる貴重な作品です。
アメコミ原作
![bu859-sp-04](https://img.magazineworld.jp/2017/11/10152355/bu859-sp-04-768x768.jpg)
アメコミを読まないもので、映画化されてもさっぱり興味が持てないのです。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は“ミックステープ”がカギに。しかもこのトラックリストがデヴィッド・ボウイにブルー・スウェード……と音楽好きにはたまりません。単なるヒーローもので終わらない一作。
子供が主役
![bu859-sp-05](https://img.magazineworld.jp/2017/11/10152357/bu859-sp-05-768x768.jpg)
『マイ・ガール』とか、天才子役が主人公の映画って大人が観て楽しめる気がしない。
ハリウッドとは異なる空気感のチェコ映画、『コーリャ 愛のプラハ』を。子役アンドレイ・ハリモンの素朴な存在感と天才的な演技力は一味違います。