From Editors No. 780 フロム エディターズ
From Editors 1
いつでも、どこでも、おいしい酒場。
世界中、酒場化が止まらないのです。
あれから3年。当時紹介した店は相変わらずの人気を誇っていますが、彼らに追いつこうと、いや、彼らのような自由な酒場をつくりたいと、たくさんのおいしい酒場ができていました。またそれは、東京だけでなく、大阪や京都、さらに佐渡やつくば、パリまで全世界的に。大阪〈パセミヤ〉では、キャベツからソースまでオーガニックな食材を使ったお好み焼きとジョージア(グルジア)ワインを。京都〈大鵬〉では豚足に白ワインが合うことを知りました。神戸〈Sante!〉で明石海峡大橋を眺め夜風に当たりながらヴァン・ナチュールを、福岡〈二〇加屋長介〉で〆のうどんを。つくば〈da DADA〉ではワインと竹鶴の燗をBack to Backでぐびぐび頂き、つくばエクスプレスの終電に乗り遅れそうになりました。
佐渡のワインバー〈ラ・バルク・ド・ディオニゾス〉にて、店のオーナーにしてフランスの有名ワイン生産者であるジャン=マルク・ブリニョさんと恵比寿〈ワルツ〉大山恭弘さんと呑んだある夜。ジャン=マルクの言ったひとことが忘れられません。人生に大切なことはたった3つ。よいワイン、よいフード、よいベッドだ、と。こりゃあ、酒場通いは当分やめられそうにありません。
From Editors 2
素朴で自由なお酒、
ヴァン・ナチュールと純米酒の世界を
Book in Bookに。
そしてこの冬の終わりに駒沢大学の〈ミャンカー〉に行った時に、ヴァン・ナチュールと純米酒を行ったり来たり吞ませてもらったり、純米酒のお店で偶然ナチュール好きの友人達に会ったり。そんなこんなで、素朴で自然で自由な造りのお酒、ヴァン・ナチュールと純米酒の世界が以外に近いのかも……と思い、その2種のお酒にこだわっているお店を紹介したいと思って作ったのが、今号のBook in Book「ヴァン・ナチュール&純米酒 全国厳選酒場アドレス88」です。東京のみならず、関西、そしてその他の地方まで。旅や出張のおともに使えるガイドになりました。
Book in Bookだけでなく、今回の特集では、お酒を巡る旅に行きたくなる情報が満載です。私も、この夏は全国津々浦々、ヴァン・ナチュールと純米酒の旅に出たいと思います。