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古文書読みたい。 From Editors No.856

From EditorsNo.856 フロム エディターズ

古文書読みたい。

京博で開催される『国宝』展には、土器、工芸、絵画に加えて多くの書が出品されます。9世紀の最澄や空海直筆の書に、1010年前に書かれた藤原道長直筆の日記「御堂関白記」など、世界的に見ても貴重な記録ばかり。個人的には、絵画や工芸に興味があるほうで、美術館で書の類を見ても、恥ずかしながら、「キャプションが少ない、全部に対訳をつけてくれればもう少し面白く見られるのに」などと、歯がゆい気持ちになることもしばしばでした。

今回の国宝特集では、たくさんの書をご紹介し、「天地をも動かす歌の力」と題したテーマも設けています。「和歌は日本の国の成り立ちに深く関わり、またしばしば政治の道具とされた」などとと聞くと、何が歌われているのか、歌が詠まれた裏では一体どんなことが起きていたのか、と好奇心が湧きますよね。観る側にも、少し努力が必要かもしれませんが、読めればきっと、いっそう面白く感じられるはず。

古文書を読むことに、憧れが募る昨今です。

 
●︎︎︎草野裕紀子(本誌担当編集)
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道は遠くとも、古文書読解力をつけたい。と思い、早速参考書を購入。


ブルータス No. 856

特集 国宝。

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ブルータス No. 856 —『特集 国宝。』

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