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本もいいけど漫画もね! From Editors No.861

From EditorsNo.861 フロム エディターズ

本もいいけど漫画もね!
付録のブックインブック「危険な漫画。」を担当しました。こってりと充実した冊子に仕上がっております。表紙・裏表紙はホラー漫画界のスター・伊藤潤二さんがBRUTUSのために描きおろしてくださった富江のイラスト。その表紙を開くと、漫画評論界の重鎮・夏目房之介さん、敏腕漫画編集者の島田一志さんによる対談が。そして、「異形のものたち」「不穏な食卓」「愛と性の痛み」「恐るべき子供」「社会への反抗」の5テーマごとに、とびきりの危険な漫画を紹介。巻末では、伊藤潤二さんへのインタビューも! 漫画が好きな人にも、普段は手に取らない人にも、ぜひ読んでいただきたいです。

ここで、突然ですが、漫画についての個人的な危険エピソードをひとつ。小学生のころです。自宅の本棚に、ゲゲゲの鬼太郎の漫画を見つけました。アニメ版の鬼太郎が大好きだった私は、喜んでその一冊を手に取ったのですが、鬼太郎がいっこうに妖怪退治をしない。それどころか酒を飲むわ女に現を抜かすわ、目玉の親父も肉風呂と称して〇〇の〇〇に〇〇ったり……。小学生には刺激が強すぎでした。気になった方、『その後のゲゲゲの鬼太郎』収録の「続ゲゲゲの鬼太郎」を読んでみてください。その後も懲りずに親の本棚からこっそりと漫画や本を拝借してはコソコソと読み、永井豪先生や日野日出志先生の作品に出会ったのもこの頃でした。「りぼん」や「なかよし」、児童文学以外の世界に初めて触れて衝撃を受けたという意味で、当時の私にとっての「危険な読書」体験だったと感じます。年末に帰省したら、改めてじっくり読み直してみようかな。

 
●︎︎︎鴨志田早紀(本誌担当編集)
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伊藤潤二さんのインタビューでは、少年時代の漫画遍歴や奇抜なストーリー作りの秘密を教えてもらいました。


ブルータス No. 861

危険な読書

693円 — 2017.12.15
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ブルータス No. 861 —『危険な読書』

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