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次は、福岡で会いましょう。 From Editors No.873

From EditorsNo.873 フロム エディターズ

次は、福岡で会いましょう。

福岡の正解。ちょっと不思議なこのタイトルは僕がいつも探しているものかもしれない。福岡で生まれ育ち、大学で上京した僕は、2年に一度ぐらいしか帰らない福岡と絶縁している人間だった。2011年、父親の病気が発覚して、福岡に定期的に帰るようになり、福岡と徐々に復縁し、今となっては平日東京、週末福岡の二拠点生活を送っている(父親のやっていたお店「日本號」の屋号をもらって、福岡・大名にスナックまで開いてしまった)。帰り始めた当初、話の合う友達も、美味しいご飯屋さんも知らなかった僕が、7年経った今、東京で暮らすような感覚で、福岡でも暮らせている。そんな中、ずっと心の中で探していたのは自分の中での“福岡の正解”だった。正解というとなんだか厳しく精査しているように聞こえるがそうではない。自分と街とのちょうどいい関係はどこかな?ぐらいの正解探し。今回の特集には、定食屋《味の正福》、餃子専門店《馬上荘》、セレクトショップ《krank marcello》、《LIGHTYEARS》など、ここでは書き切れないほどたくさんの僕の正解も入っている。(今回の特集はブルータス編集部と福岡在住の編集者の混成チームで作っているので、みんなの正解が詰まっています)。東京に住んでいると、福岡という都市がどんどん素敵な都市に思われ始めているのが実感できる。空港が近い。ご飯が美味しい。街がコンパクト。海も山もある。どれも福岡の正解だけど、それだけではない。自分なりの正解が見つかれば、もっとその土地のことが好きになる。それは僕で実証済みだから間違いない。ブルータス特集「福岡の正解」は、自分と福岡のちょうどいい関係が見つかる特集。福岡に来る機会があったら、声をかけてください。まだまだある僕の福岡の正解をこっそり教えるので。

●伊藤総研(本誌担当編集)
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僕が福岡からゲストが来ると必ず連れていく餃子専門店《馬上荘》の餃子。ここでしか食べられない味があります。


ブルータス No. 873

福岡の正解

693円 — 2018.07.02
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ブルータス No. 873 —『福岡の正解』

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