いまバンコクには、昔ブルックリンにあったエネルギーがある。 From Editors No.879
From EditorsNo.879 フロム エディターズ
いまバンコクには、
昔ブルックリンにあった
エネルギーがある。
心を開放する旅ということで、ニューヨーク在住のライター・佐久間裕美子さんと、タイ・バンコクに向かいました。著書『ヒップな生活革命』などで、アメリカで起きている、大きなライフスタイルの変革を伝えてきた佐久間さんが、「いま一番興味がある都市はバンコク」と話していたのに、とても興味があったからです。同じ都市に行くにもどういう角度で街を見るかによって、印象は大きく変わるもの。佐久間さんの知人や、知人の知人から、人づてで教えてもらった“いま一番面白いバンコク”は、粗削りで、完成度の高さよりも「盛り上がる過程」の魅力に溢れたものばかり。これからこの都市で何かが起きるんだな、という刺激を感じる旅でした。都市にいながら、心が開放される。欲望のかたちを知る、欲望に満たされるという開放の仕方もあるのだなと、改めて思った次第です。やっぱり旅をするっていいですね。
●矢作雄介(本誌担当編集)