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昭和の夢咲く70年代がテーマです。 From Editors No.887

From EditorsNo.887 フロム エディターズ

昭和の夢咲く70年代がテーマです。

芸能誌『平凡』の70年代は、テレビが最高に華やかだった時代。日本人の楽しみはテレビであり、たくさんのヒット曲とスターが生まれました。編集部員は多忙なスターの素顔を撮影するべく、キャンペーンにコンサートに飛び回る彼らを全国各地へ追っかけ取材。今年はそんな時代をイメージして「平凡ブルータス」を作りました。

……1973年5月号。〈沖縄の休日を楽しむ三人娘〉と題して天地真理、南沙織、小柳ルミ子がビーチをはじめ沖縄の名所を訪問するグラビアからスタート。ふだん着の3人はスターでもあるし、都会から来たかわいいお姉さんでもある。夢あふれる笑顔に心酔する読者にとって、後半ページで見逃せないドラマが展開。「スターへの最短距離はTVだ。“スター誕生!”さあキミの番だ!」。〈花の中三トリオ〉として大スターになる前の森昌子、桜田淳子、山口百恵が初々しい笑顔で紹介され、3人を生んだ日本テレビ『スター誕生!』など7つのオーディション番組への出場方法、番組プロデューサーに聞いた合格の秘訣などが記事に。「歌がちょっとうまくて、ルックスがまあまあで、度胸があれば、キミはスターの資格十分だ」とのキャッチに、ウソのようなホントの話が起こり得ることを全国の10代が知った瞬間。読者との親しい距離感を大事にした、『平凡』らしいトピックと時代性が詰まった一冊です。

さて今号、ブックインブックで特集したのはそんな時代の夢も愛も情熱も哀愁もたっぷりの名曲ぞろい〈70年代ソングス〉。阿久悠、キャンディーズ、フィンガー5、ピンクレディー、ゴダイゴと、忘れられない時代のアイコンをピックアップ。「ギラギラ」と「かわいい」が共存する平凡グラビアと共にヒット曲の秘密を研究しました。

若手グループ総出演のジャニーズグラビアでは、大人気の〈King & Prince〉の制服ポートレートも。『平凡』で連載された70年代の読者ページ「ペンフレンド募集!」をテーマに撮影しました。おなじみの先輩グループもいろんなテーマで盛りだくさんにお届けいたします。

1987年に一度はさよならしても、ふたたび絶大なご支援をお願いして早3年目。今年も例年通り、好きなアイドルを想っていい日、バレンタインデーの翌日に発売いたします。みなさま元気にお会いしましょう!

●神谷幸世(本誌担当編集)
BRUTUS 887号:From Editors
小さい判型(24.5×18cm)だった頃の『平凡』1973年5月号。表紙は1971年デビューの野口五郎と1972年デビューのアグネス・チャン。西城秀樹・浅丘めぐみの全身大ポスターや定期入れサイズのスターフォトなど、付録も充実で220円。


ブルータス No. 887

平凡ブルータス/Hey! Say! JUMP

693円 — 2019.02.15
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ブルータス No. 887 —『平凡ブルータス/Hey! Say! JUMP』

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