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令和元年初日、5月1日発売のブルータスは、居住空間学2019です。 From Editors No.892

From EditorsNo.892 フロム エディターズ

令和元年初日、5月1日発売のブルータスは、
居住空間学2019です。

「不自由さをどう生活に取り入れるか、工夫を凝らすことでその人のクセやスタイルが表れるんじゃないかな」と語る〈ジャンティーク〉の内田斉さん。「古いものを使いながら、コンテンポラリーに。コンテンポラリーだけど、神秘性を帯びた、非現実的な家にしたかった」とアーティストの原田真紀さん。写真家の平野太呂さんは、「家も、もの作りなんだよなって、関わって思ったし、とことん関わったからこそ、自分たちの家だと感じられているんだと思います」。

ヴィンテージを愛する家族は、中古マンションに居を構え、古美術の世界を作品で表現するアーティスト夫婦は、業者が決められている「建築条件付き」の土地に理想の家を作り上げ、ハウスメーカー指定の販売条件だった土地でメーカーと大工さんを巻き込んで納得の家を作った写真家。彼らに共通するのは、恵まれた条件ではない中でも、“自分たちらしさ”だけは譲らないこと。

インテリアの参考となる、カッコいい部屋に住む23組を集めた居住空間学2019。写真をじっくり見て、レイアウトやモノ選びのセンスを磨いてもらうとともに、彼らが家づくりを進める上で、大事にしてきた、人生を凝縮した言葉たちにも目を傾けて欲しい。新しい時代が始まる今、モチベーションを高めてくれる数多くのパンチラインが、そこにはある。

●杉江宣洋(本誌担当編集)
BRUTUS 892号:From Editors
「あゆんだ道が、家となった」松井慎一さんの家の外壁は、レッドシダーの板が敷き詰められている。すべて自ら貼ったものだ。家のあらゆる場所づくりに彼は関わる。特集に登場した家々全体を通しても言えることで、すべての住まい手が人任せにせず、常に関わることをいとわない。


ブルータス No. 892

居住空間学2019

693円 — 2019.05.01
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ブルータス No. 892 —『居住空間学2019』

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