マガジンワールド

Special Contents 私の忘れられない1杯。

村松友視、森岡督行、戌井昭人、木内昇、相澤陽介、伊藤桂司、本谷有希子、山本宇一、せきしろ、武豊、菊地成孔、マイク・モラスキー、齊藤輝彦、椎名誠(以上、敬称略)、の計14人が実在する“強い酒”をテーマにエッセイを執筆。ここでは、その中から作品に登場した4本を紹介します。この4本を巡る物語とは、そして残り10本とは。今夜の1杯と一緒に、本誌をご覧ください。

村松友視
作家

ラガヴーリン
ラガヴーリン
強いピート香を持つことで知られるアイラモルトの代表的な銘柄。アイラ島の南東、ラガヴーリン湾に面して立つ蒸留所で製造される。「ラガヴーリン16年」はオークカスクで最低16年かけて熟成された一品。ピートのスモーキーさとドライさを併せ持つ。ラガヴーリンとは、ゲール語で水車小屋のある窪地の意味。●MHD モエ ヘネシー ディアジオ☎03・5217・9730。

菊地成孔
音楽家、文筆家

花酒 どなん 60度
花酒 どなん 60度
菊地さんが、那覇の〈糸ぐるま〉(沖縄県那覇市泊1-22-9☎098・869・4711)で飲んだのは、度数60度の花酒。花酒とは、もろみを蒸留したときに最初に出てくる一番搾りの原酒のことで、与那国でのみ製造を認められている。どなんとは与那国島を意味。国泉泡盛では、手づくりの米麹を使った昔ながらの製造方法を守り続けている。 ●国泉泡盛☎0980・87・2315。


マイク・モラスキー
日本文化研究者、早稲田大学教授

ウーゾ
ウーゾ
アニスの香りが特徴的なハーブリキュールで、ギリシャやキプロスで造られている。ほとんどが原産国であるギリシャで消費される、“国民酒”とも言える蒸留酒。アルコールに溶けている油分が水とは混じらないので、アブサンなどと同様に加水すると白濁する。12 番目の試作樽の酒に満足して売り始めたことから「ウーゾ12」という商品名で売られている。

齊藤輝彦
〈アヒルストア〉店主

〈QWANG〉のマティーニ
〈QWANG〉のマティーニ
マティーニはドライジンとドライベルモットで作るカクテル。タイ料理が楽しめる同店のマティーニは、ベルモットの割合が多めのクラシックタイプ。ジンが多めのドライマティーニに比べてやわらかく、食事にも合わせやすい。「焼き茄子のスパイシーサラダ」などと合わせるのがおすすめ。●〈QWANG〉 東京都港区西麻布3-1-18 RD西麻布B1☎03・5410・8998。


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強い酒、考える酒

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