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Special Contents 男らしさを考える委員会。

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スタイルの男たちの“憧れる男”とは誰なのでしょうか。24人の男たちにアンケート取材を実施しました。一体誰に憧れ、その理由とは何なのか。彼らの回答に“男らしさ”の正体が垣間見ることができました。ここでは、その中から3名の回答をご紹介。続きは、本誌でご覧下さい!
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杉作J太郎
●漫画家

名優が演じた生きざまに男のあるべき姿を学ぶ。

憧れる3人
高倉健
石立鉄男
シルヴェスター・スタローン
『昭和残俠伝』で仲間を助けるため敵の事務所に乗り込んだ健さんには誰もが惚れるはず。拳銃の弾が腕を打ち撃くも健さんは微動だにしない。指先から血を滴らせながら表情一つ変えずに言い放つ、「それだけですか」。『気まぐれ天使』で「カレーライスなんて男が晩飯に喰うもんじゃないよ」と下宿のおばさんに言った石立鉄男。カレーを卑下するわけではない。実際、好きで食べるはずだ。そういう話ではなく、思わず男のどうしようもない心情がダダ漏れしてしまう姿に共感する。自分を捨て石と呼んだ『ランボー2』でのスタローンの自己犠牲の精神も見事なかぎり。無欲ということは難しいが、男ならそこを目指したい。
すぎさく・じぇいたろう/漫画家としてデビュー。コラムニストやラッパー、タレントなどの顔も。2003年〈男の墓場プロダクション〉を設立、映画製作を開始。監督作品に『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』など。
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立川吉笑
●落語家

ひたむきにすべてを引き受ける男らしい姿勢に憧れる。

憧れる3人
立川談笑
バカリズム
勝新太郎
師匠の立川談笑は、ほとんど怒ることがありません。前座修業の際も怒られたことは一度もありませんでした。「自分にとって不都合なことが起きた時、どれだけ紳士的に振る舞えるか」という心がけを師匠が大事にされていることは後で知りました。バカリズムさんはテレビ番組に多数出演されていて多忙にもかかわらず、定期的な単独ライブを継続されているところや毎回新しい切り口のネタを発明され続けているストイックさに憧れます。「自分ももっと頑張らなきゃ」と刺激をいただく存在。勝新太郎さんに関しては、深い理由などなく、とにかく佇まいがカッコイイ! 黙ってすべてを引き受ける姿勢が3人の共通点でしょうか。
たてかわ・きっしょう/2010年立川談笑に入門。わずか1年半での二ツ目昇進やさまざまな分野の第一人者を招く落語会『吉笑ゼミ。』の開催、自身の活動を記録した『吉笑年鑑2012』の出版などで、注目を集める。
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田原総一朗
●ジャーナリスト

何があっても思想を曲げず、揺らがない男たちの生き様。

憧れる3人
森鴎外
田中角栄
高坂正堯
森鴎外は、軍医として、いわば体制内に身を置きながら、ラディカルな作家であり続けた。田中角栄は、あまり評判がよくないイメージですが、アメリカに臆することなく、オイルメジャー依存からの脱却を図って積極的な資源外交を行うなど、決断と実行を身をもって示した点は、もっと評価されてもよいと思います。『国際政治−−恐怖と希望』などの著作で知られ、私が司会をしていた『サンデープロジェクト』にもたびたび登場してもらった現実主義の政治学者、高坂正堯は、保守リベラルとして決して揺らがなかった。私が憧れるのは、どんなことがあっても揺らぐことがなく、少数になることを恐れない男なのです。
たはら・そういちろう/1934年生まれ。ジャーナリスト。『朝まで生テレビ!』『激論!クロスファイア』の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数。最新著作は対談集『起業のリアル』。


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