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今も住み続けられている、日本のモダニズム住宅。 Special Contents BRUTUS No.869

Special Contents 今も住み続けられている、日本のモダニズム住宅。

住人の世代交代やライフスタイルの変化により、数多くの名作住宅がひっそりと取り壊されたり、住宅という役割を終えたりしています。一方で〈ブルーボックスハウス〉や〈石津邸〉のように、長く住み続けられている住宅も少なからず存在します。時代を超える名作住宅の特徴は、どんなところにあるのでしょうか。戦後から1970年代にかけて建てられ、住み続けられている名作住宅の系譜をおさらいし、その魅力や影響力を探ります。

日本の風土を踏まえた
モダン住宅の草分け。
園田高弘邸
園田高弘邸/1955
設計:吉村順三(よしむら・じゅんぞう)。建坪18坪、木造2階建ての住まい。天井高の変化、障子の使用、ベニヤ板の仕上げ、片流れの天井といった吉村が得意とした方法が表れている。2013年、吉村の建築を愛好する現オーナーに継承。
増改築が前提だった、
戦後小住宅の拡張性。
石津邸
石津邸/1957
設計:池辺陽(いけべ・きよし)。雑誌の企画による敷地面積108 m2 の実験住宅で、成長する家という増改築を意識したアイデアが盛り込まれた。VANの創業者・石津謙介が施主で、石津家の人々が増改築を重ねながら暮らし続けている。


都市に踏みとどまる、
小さな砦のような家。
大和町の家
大和町の家/1974
設計:室伏次郎(むろふし・じろう)。65 m2 の限られた敷地に立つ、地上2階、地下1階の住宅。考え抜かれたプランと、荒々しいコンクリートが特徴。初代オーナーは編集者の中原洋。不動産業者を通じて2004年、音楽家夫妻に住み継がれた。
住宅はマニフェスト! 
思考の器に暮らす刺激。
上原通りの住宅
上原通りの住宅/1976
設計:篠原一男(しのはら・かずお)。写真家の大辻清司の自宅兼アトリエとして建てられ、長男一家に住み継がれている。それまでの抽象的で寡黙な作風から一転、樹木を思わせるコンクリートの柱が空間を隔てる、野性的な住宅だ。


ブルータス No. 869

居住空間学2018 歴史をつなげる部屋。

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