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英国ファッションの猛者が集う個性を学べるショップ10選。 Special Contents BRUTUS No.878

Special Contents 英国ファッションの猛者が集う個性を学べるショップ10選。

伝統のヴィンテージから、新進気鋭のデザイナーズブランドまで、様々な視点で英国文化を伝える日本のディープなショップ。語りどころの多い服は話を聞いて買うべし。

英国トラッドをまとう紳士な大人の隠れ家。RISING SUN

横浜の海岸通りに根を張り来年で20年。店内には1950〜70年代を中心にイギリス買い付けのツイードジャケットやトレンチコート、フォーマルなレザージャケットなど流行に左右されないトラディショナルな古着が並ぶ。どれもグッドコンディションでリーズナブル。ニューウェーブやダブなど店主お気に入りのブリティッシュサウンドがレコードでかかる店には、横浜のダンディたちが英国紳士になりきって足繁く通う。
 
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店主の池谷邦彦さん(左)と経済学の教授という赤瀬朋秀さん(右)。

その地に根づくものと渡来した文化を統一。WARE-mo-KOU

コンセプトは「土着と渡来」というだけに、ショップには日本を含む世界各国のアイテムが並ぶ。中でも最近はロンドンブランドのラインナップが強く、ニコラスデイリー、フィービーイングリッシュ、エレナドーソン、ウェールズ・ボナーなど要注目株を軒並みフォロー。その意図はディレクターの澤村泰介さんが、世界3大ファッションスクールとされる名門校の中で、特にロンドンのセントマーチンを出たデザイナーに癖の強さやデザインの面白みを感じているから。ただし英国一辺倒というわけではない。“店で世界一周ができるようにしたい”というディレクターの考え通り、店内には各国のブランドが国境を越えて混在。米・仏の洋服はもちろん、併設されたレコードスペースには南米の音楽なども用意。世界中のものがMIXされていることも、多国籍なロンドンの縮図のようで楽しめる。
 
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ディレクターの澤村泰介さんは、海外のデザイナーとの交流も多い。

馬場圭介が常駐する英国網羅の古着店。COUNCIL FLAT 1

大の英国好きとして知られるスタイリスト馬場圭介さんが今年5月に古着店をオープン。カジュアルズ由来のスポーツものから、ビスポークシューズ、軍もの、バンドものまで1930〜90年代の英国ネタを幅広くラインナップ。非売品のお宝ものも多いが英国ファッションの歴史を学びたいならこれほど打ってつけのショップはないだろう。
 
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売れ筋は300円のピンバッジ。世界観を堪能しに行く価値あり。

予約制のヴィンテージバブアー専門倉庫。BRITISH WAX-JACKET MARKET

ハンティング、フィッシング、乗馬、ミリタリー、ライダースなど、英国アウトドアウェアの大定番として確固たる地位を築くバブアー。ロイヤルワラントを受けたワックスジャケットに魅了されたオーナー山岸祐太さんは、弱冠24歳。単身で北西ヨーロッパを中心に巡り、膨大な数のヴィンテージバブアーを買い付け、ストックしている。店舗というよりは倉庫として活用しているわずか2畳のスペースに、バブアーだけがパンパンに詰め込まれている。めったに出会えない逸品もあるため、倉庫は厳重なセキュリティのもと常に施錠。ふらりと立ち寄っても入店できないので、そのストックに腰を抜かしたい人は店名を検索エンジンに入力し、ホームページからご予約を。
 
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靴の修理屋さんでのポップアップイベントも開催。

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LONDON 服の学び場。

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