数字で見るアニメ。 Special Contents BRUTUS No.888
Special Contents 数字で見るアニメ。
古今東西、アニメにまつわる数字をずらりと並べてご紹介するこのページ。webでは、そのなかから5つを抜き出してお送りします。
1年あたりのTVアニメ累計放送時間。
時間にして1940.15時間。日数にして80.8日。一睡もせずに観続けたとしても3ヵ月近くの時間がかかるというのだから驚きだ。年間で何百作品もアニメが作られる現状を考えると、「積みアニメ」が増えるのは致し方ないことなのかもしれない。
*2017年のデータ。参照:一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2018 サマリー版」より。
1クールにつき稼働するアニメ声優の平均数。
昨年は1クールで平均100本前後の番組が制作され、用意されたキャラクターの数は約1,450。しかし、実際は声優が役を掛け持ちすることも多いため、1クールで声優として関わるのは800人前後となっている。
*日本声優事業社協議会において、2018年に4回調査を行った結果より算出。
『忍たま乱太郎』の放送回数。
平成に始まったアニメで、放送回数が一番多いのは『忍たま乱太郎』(2019年3月1日時点での話数)。1993年から26期にわたり現在も放送中。NHKアニメの最長寿作で、2位は『おじゃる丸』。ちなみに、昭和からのアニメを含めれば『サザエさん』が放送回数最多。
セル画のテレビアニメが完全消滅した日。
セル画とは、透明なセルロイド板に線画を描き、絵の具で着色したもののこと。このセル画を高速でめくって撮影したものがセルアニメだ。この日放映された『サザエさん』をもって、セル画のテレビアニメは消滅した。
平成のテレビアニメ、最高視聴率。
平成のテレビアニメで最高視聴率を獲得したのは、1990年10月28日に放映された『ちびまる子ちゃん』の第43話「『まるちゃん実験をする』の巻」。ルーペを使った理科の実験をクラスで行う様子が描かれたエピソードである。
*出典:ビデオリサーチ「アニメ高世帯視聴率番組」より。